「事件について考えない日はない」山上被告 弁護団通じ取材に応じる

安倍元総理が銃で撃たれ死亡した事件で、殺人などの罪で起訴された山上徹也被告が、弁護団を通じた報道陣の取材に応じました。

それによりますと、2024年1月に行われた2回目の公判前整理手続きに山上被告本人が出席した理由について、「自分の手続きなので一度見てみないと分からないと思った」と述べ、出席した感想としては「あっさりしている」と話していることが分かりました。また、今後の手続きへの出席については、前向きに検討しているということです。そして「事件を振り返ることや心境に変化はありますか」という質問に対して、山上被告は「事件について考えない日はないというくらい事件のことを考えている」といった趣旨の話をしているといいます。新聞で旧統一教会をめぐる報道を読んで、「旧統一教会問題の解決の困難さを感じる」とし、旧統一教会の信者である母親とは接見は行っていないものの、手紙のやり取りをしたということです。

なお、弁護団によりますと次回の公判前整理手続きの期日はまだ決まっておらず、初公判は早くても2024年の夏以降になるとの見方を示しました。

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