『冬なのに暖かい日がある』のはなぜ?暖冬になる理由も併せて解説

冬はずっと寒いわけではない

冬になると寒い日が続きますが、ふとしたときにちょっとだけ暖かい日がきますよね。どうして冬なのに暖かい日があるのでしょうか?冬の寒さを和らげてくれる、暖かな日ができるメカニズムと、暖冬になる理由をまとめました。

『冬なのに暖かい日がある』のはなぜ?

冬なのに暖かい日がある理由は、以下の通りです。

偏西風が蛇行し、高気圧が張り出しやすくなっているため

偏西風は冬、平年であれば蛇行することなく日本の下を一直線に吹いています。そのため、寒い空気が日本の上空に降りてきて、寒い時期が長くなるのです。しかし、偏西風がなんらかの理由で蛇行すると、寒い空気が偏西風によって押し戻されてしまい、温かな空気がせりあがってきます。

せりあがってきた空気が日本列島の上空を覆うことで、2月などの寒い時期でも気温が上がりやすくなり、寒い時期でも暖かな日ができるのです。

冷たい空気の力が弱いため

冬が寒いのは、大陸や北方領土方面から南下してくる冷たい空気の影響が大きくかかわっています。冷たい空気が上空を覆うことで、覆われている部分の気温は下がり、北海道に至ってはマイナス数十度という冷たい空気に覆われます。その結果、気温が下がり、積雪するのです。

大陸や北方領土方面から南下してくるはずの冷たい空気の力が弱いと、高気圧が張り出しやすくなります。高気圧が日本列島を覆うことで、冬の間も暖かな日ができるのです。

温かな高気圧が居座るのは、一日だけのこともあれば、長期間日本列島を覆うこともあります。高気圧の力が強く、日本列島を覆うことが多くなると、いわゆる暖冬という気候になります。

暖冬になる理由とは

暖冬になる大きな理由は、風の流れです。風の流れの影響で、大陸などの冷たい空気が日本に流れてきにくくなり、「西高東低」の日本の冬型の気圧配置になりにくくなっているため、寒さが和らいでいるのです。

暖冬になることによって、日本海側の地域は雪が降りにくく、降っても暖かな気候で溶けやすくなります。太平洋側の地域も雪が降りづらく、曇りや雨といったぐずついた天気になりやすい傾向。

暖冬は過ごしやすくていいと感じやすいですが、冬のレジャーには大きな影響を与えることも考えられます。

まとめ

冬なのに暖かい日があるのには、理由があります。豆知識を増やし、温かい日の天気図などのテレビで確認して、幅広い分野での知識を増やしていきましょう。暖冬になる理由もチェックし、温かいからラッキーと思いつつも、自然の変動などにも注目してみてください。

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