捜査などで貢献 “レジェンド警察犬”最後の1日 広島

犯罪捜査などで県警史上最も多くの結果を残したベテラン警察犬が引退しました。最後の1日を取材しました。

県警の直轄警察犬「ドン・オブ・グリーンフォレスト号」(11)11年間で1100件以上の現場に出動した〝レジェンド警察犬〟です。

2021年4月には行方不明の男の子を自宅から2kmほど離れた駐車場で発見!県警史上犯罪捜査や行方不明者の捜索で最も貢献した警察犬です。

しかしドンは人間で言うと80歳近いシニア犬。警察犬庁舎での訓練では足腰が弱くなりよろける場面が見られるようになりました。

坂井邦治巡査部長「警察犬も高齢になればどうしても引退が近づいてきますし、ずっとドンちゃんに頑張ってもらうわけにはいきませんので」

山の中など起伏が激しい土地での捜索がむずかしくなり引退が決まりました。

セレモニーでは過去にドンを担当した警察官らが出席して功績をたたえ、メダルやドッグフード1カ月分が贈られました。

今後は飼い主となる警察官の元で飼い犬として生活します。

飼い主となる長谷川俊之警部補「今までおつかれさまでした。広島県警のヒーローであることは間違いないので、1分1秒を争う現場とか悲しい現場にも臨場している。今後はゆっくりのんびりきれいな景色でも見せて余生を過ごしてくれれば」

捜査の最前線で活躍し続けた「ドン」輝かしい功績を残し警察犬としての役割を終えました。

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