アイドルマスター新作は学園モノ!高校生アイドルを専門大生がプロデュース「学園アイドルマスター」

人気アイドル育成コンテンツ「アイドルマスター」の新ブランドとなるアプリゲーム「学園アイドルマスター」が今春にリリースされることが5日、都内で行われたバンダイナムコエンターテインメントの会見で発表された。シリーズ初めて学園を舞台に設定。小美野日出文(このみ・ひでふみ)プロデューサーは「まだ遊んだことがない方にも遊んでもらいたくて、覚えやすい名前にしました。『学マス』と呼んで欲しい」と呼びかけた。

2018年の「アイドルマスターシャイニーカラーズ」以来となる6作目の新ブランド。「学マス」は中高一貫校のアイドル養成学校「初星学園」高等部アイドル科に通う9人から1人を選択し、プレイヤーは同学園系列の専門大学プロデュース科の学生になり、ヒロインをアイドルスターに導く。ボーカル、ダンス、ビジュアル各評価ポイントを上げ、6段階で最高のライブ動画を目指す。同一ヒロインでのプレー回数を重ねる事で最高のライブを目指す流れになるという。小美野氏は「テストでプレーした時、マックスのライブを見た時は本当に感動しました」と語った。

今作はグループではなく、ソロでのステージが軸。一人のアイドルに注力することで6万ポリゴンを使用しても、通常のスマートフォンで問題ない作動が可能。髪の毛の動き、影、衣装やステージ演出などを際立たせた。また、声優の歌唱は曲ごとに複数のバージョンを収録し、段階に応じて歌唱力や思い入れの強さが成長していく異色の演出が施された。「歌唱力で差を作るのは難しい。彼女が抱えてる問題、内面を深掘りした」と振り返った。

「分かりやすさ」「成長を描く」ことがテーマ。「学生生活は身近で親近感がわく。悩みを抱える彼女たちをプロデュースして一緒に共感してほしい。彼女たちの成長を描く上でも学校はマッチする。アイドルだけでなく、人としての成長も描きたい」と小美野氏。プレーヤーが専門大生であることについては、先生、同級生のプランもあったといい「アイドルとは精神的な距離感、物理的な距離感がある。学校を舞台に身近に感じて欲しかった。ただし、同級生にすると精神的な距離が近すぎてプロデューサーとアイドルの関係を担保できない。先生にすると物理的な距離がありすぎて、これまでのシリーズでの関係とあまり変わらなかった」とした上で、「専門大生にすると年齢は少し上で精神的距離は担保できるが物理的な距離は近い。例えば学校行事を一緒にできる」と続けた。

3人のシナリオチームの中心を担う伏見つかさ氏は「俺の妹がこんなにかわいいわけがない」「エロマンガ先生」で知られるライトノベル作家。「責任重大。絶対に失敗できない仕事です。死力を尽くして臨みます。ご期待ください」とコメントが発表された。キャラクター原案は南野あき氏、へちま氏が担当した。2羽のハチドリが向き合って星を描き、アイドルとプロデューサーが一緒にスターを目指すブランドロゴも発表された。

この日から「学マス」アプリの事前登録を公式サイトで開始。会見には花海咲季を演じる長月あおい、月村手毬を演じる小鹿なお、藤田ことねを演じる飯田ヒカルも登壇し、それぞれが意気込みを語った。

2005年の「アイドルマスター」を皮切りにゲームセンター、家庭用ゲーム、アニメ、ライブイベント、スマホゲームを縦断するクロスメディアコンテンツに発展。「アイドルマスター シンデレラガールズ」、「アイドルマスター ミリオンライブ!」、「アイドルマスターSideM」、「アイドルマスターシャイニーカラーズ」に続く6作目の新シリーズ。小美野氏は「ファンの垣根を越えて楽しんでいただけるような、多角的なコンテンツ展開を行ってまいります」と意気込んだ。

「学園アイドルマスター」に出演する(左から)小鹿なお、長月あおい、飯田ヒカル THE IDOLM@STER™& ©Bandai Namco Entertainment Inc.

(よろず~ニュース・山本 鋼平)

© 株式会社神戸新聞社