薬の相談も ドラッグストアが移動販売車運行 医薬品に食料品も販売 狙いはコミュニティーづくり

ドラッグストア大手のウエルシア薬局が長野県東御市で移動販売車の運行を始めました。買い物支援やコミュニティーづくりが狙いで、薬の相談にも応じます。

住宅街の一角の公民館にやってきた移動販売車。弁当や総菜に、冷凍食品も。豊富な商品を積んでいます。

東御市で4日から運行が始まった「うえたん号」です。「うえたん」の「うえ」は、ドラッグストア大手のウエルシア薬局の「うえ」。

ドラッグストアが運行するということで、市販の医薬品や、ばんそうこう、マスクなど衛生用品もそろえています。

70代:
「便利だと思います。免許返したらどうしようと思ってるくらいだから、その点ではありがたい」

60代:
「地区全体もかなり高年齢化している。自宅から出られない方もいるので、とてもありがたいサービスと思う。(買い物が)おっくうな時なんかはとてもありがたい」

東御市とウエルシア薬局は、2023年11月、「住民福祉の向上に関する連携協定」を結びました。移動販売車は、協定に基づく取り組みで、全国で17台運行していて、県内では初めてです。

平日に公民館など市内25カ所を回る予定で、買い物支援だけでなくコミュニティーづくりも大きな狙いです。

ウエルシア薬局の担当者:
「公民館とか地域の人が集まりそうなコミュニティーにうえたん号をとまらせていただくことで、住民の方の新たなコミュニティー創出のきっかけの一つになったらうれしいな」

車に並ぶのは、食品や日用品、衛生用品などおよそ500種類。店頭と同じ価格で販売しています。さらにー。

オンライン相談:
「アレルギーの薬だと飲んでみてどっちが(体に)合うかを選んでいただいた方がいい」

後部のモニターでは店舗にいる薬剤師に薬の成分や服用方法などを相談できるほか、ほしい医薬品を事前予約し、届けてもらうこともできます。

薬の相談した人:
「私も病院に通院してることもあるけど、定期的に1カ月に1回、2カ月に1回、薬剤師さんに急なお願いをするようなことがあった場合は、非常に便利だと思います」

運行初日から多くの人が利用し、市も期待を寄せています。

東御市役所健康福祉部の担当者:
「今後こういう取り組みが市内のもっともっといろんなとこで行われることで、地域の皆さんがコロナ前みたいに顔の見える関係になって、それぞれが助け合えるような街になればいいな」

住民の生活と健康を支える移動販売車。地域の心強い味方となりそうです。

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