大山で雪崩に巻き込まれ2人が行方不明 なぜ捜索難航? 居場所を示す「ビーコン」とは

鳥取県の大山で登山中の男性3人が雪崩に巻き込まれた事故から4日。現在も男性2人の行方が分かっていません。
なぜ捜索が難航しているのか。悪天候ともう1つ挙げられるのが、居場所を知らせる「ビーコン」の不携帯です。「ビーコン」とはどのような物なのででしょうか。

雪崩に巻き込まれ、現在も行方が分からなくなっているのは、福岡市在住の男性会社員(55)と、男性会社役員(52)の2人です。

雪崩が発生したのは大山の標高1350メートルから1000メートルの間の斜面とされていますが、2日午後までに降った雪の影響で雪崩が発生しやすい状態となっていて捜索活動は難航。

4日目のきょうも午前7時に警察官7人が現地調査に出発しましたが、発見には至っていません。

きのうは初めて現地調査・捜索のためヘリを投入しましたが、ヘリから吹き下ろされる風「ダウンウォッシュ」が新たな雪崩を誘発する危険性などがあり、高い高度での捜索となりました。

一方、捜索難航の理由の1つに挙げられるのが、居場所を示す「ビーコン」の不携帯です。

そもそも「ビーコン」とはどういう物なのでしょうか。

よなご山荘 森田伸寛 代表
「無線を使って、微弱電波を使って、遭難にあった方を探し出す道具です」

雪崩で雪に埋もれた場合に備え現在地を示す「ビーコン」。
スマホのような見た目ですが、無線で微弱な電波を発信・受信する装置で、救助者が「送信」モードにしていれば雪に埋まっていても、数十メートル先であれば他のビーコンで「受信」でき、捜索活動に役立てられると言います。

よなご山荘 森田伸寛 代表
「ちょっと練習が必要になりますので、しっかり練習して、送信・受信を登山前に確認していただくことが必要になります」

6日も悪天候が予想されていますが、午前7時から捜索活動を再開する予定です。

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