2年以内に関取昇進を 近畿大・山崎勝磨(青森・十和田市出身、三本木農業高出)、立浪部屋へ入門

師匠となる立浪親方(左)とがっちり握手し、角界での活躍を誓う山崎=5日午後、大阪府東大阪市

 近畿大学相撲部4年の山崎勝磨(かづま、22歳)=青森県十和田市出身、三本木農業出=が大相撲・立浪部屋に入門を決め5日、大阪府東大阪市の同大で会見に臨んだ。山崎は「青森出身の(現役)関取に早く追い付きたい」と述べ、2年以内の関取昇進を目標に掲げた。

 山崎は身長177センチ、体重160キロで突き押しが得意。3年時の2022年全国学生相撲個人体重別選手権・135キロ以上級決勝では、アマチュア横綱だった日体大の中村泰輝(現・大の里)を破って優勝するなどの実績を残した。会見では自分の持ち味を「立ち合いから止まらず一気に出る相撲」とアピールした。

 高校まで意識しなかった大相撲だが「高校・大学で対戦した同級生や後輩がプロで活躍する姿を見て決断した」という。大学の先輩で十両宝富士(中泊町出身)、同じ十和田市出身で同大中退の前頭錦富士からも「少しでも気持ちがあるなら、後悔しないように入った方が良いと背中を押された」と打ち明けた。

 山崎は「基礎を大事にして宝富士関のように長く力士を続けられるように頑張る」と述べ、時津風部屋に入った東農大の猿川天嵐(22)=鯵ケ沢町出身、五所農林出=をライバルに挙げた。

 立浪部屋を選んだ理由を「大関豊昇龍関をはじめ3人の関取と、高校時代の後輩もいて切磋琢磨(せっさたくま)しながら関取を目指したかった」と語った。

 同席した立浪親方は「部屋を背負ってくれる看板力士になる実力はある」と期待をかけた。

 山崎は5月の夏場所が初土俵となる見通し。

 会見は二子山部屋に入門する同大4年で主将三田大生(22)と一緒に行われた。

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