急死俳優所属の宝塚宙組 ミュージカル上演見合わせ 110周年記念公演の目玉

宝塚大劇場=宝塚市栄町1

 宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)は5日、昨年9月に急死した俳優の女性が所属していた宙組のミュージカル「ファイナルファンタジー16」とショー「宝塚110年の恋のうた」の上演を見合わせると発表した。

 両公演は5~6月に宝塚大劇場で、7~8月に東京宝塚劇場で予定されていた。女性の遺族側と歌劇団はパワーハラスメントやいじめを巡って見解になお隔たりがあり、歌劇団は「現状を踏まえ、上演作品の見合わせの必要があると判断した」としている。

 宙組は女性の急死直後の10月1日から、大劇場で上演中だった公演を中止。ファイナルファンタジーシリーズのミュージカル化は劇団110周年記念公演の目玉の一つだった。歌劇団は「新たな公演日程と上演作品については決定次第発表する」と説明している。(松本寿美子)

© 株式会社神戸新聞社