犬の『メンタル』が弱っているときのサイン3選 飼い主がすべき心のケアとは?

️どうしたの?わんこのメンタル不調サイン

1.食欲がなく元気がない

ごはんや大好物のおやつにも食い付かず、お散歩や遊びに誘っても乗ってこないなど、あきらかにしょんぼりとして元気がないようすの場合、メンタルに不調を抱えているのかもしれません。

食欲はわんこの健康バロメータの1つでもあります。しばらく様子を見たり、後述するケアをして食欲が回復するようであれば問題はありませんが、いつまでも食欲が戻らなかったり他に身体的な症状がある場合は、メンタルではなく病気などの可能性もありますので注意しましょう。

2.やたらと甘えん坊になる

しつこく後追いしてくる、ピッタリ体をくっつけて寄り添ってくる、抱っこを求めてくるなど、甘えん坊な行動が目立つようになるのもメンタルが弱っているサインです。

不安な気持ちになっているとき、誰かに頼りたくなるのはわんこも人間も一緒です。他にも「ピーピー」「キュンキュン」と頼りない鳴き声を出すのは、あどけない子犬のマネをすることで「自分は守ってあげなきゃいけない存在ですよ〜」とアピールして甘えているのです。

3.カーミングシグナルを出す

わんこが不安や緊張を感じているとき、自分や相手を落ち着かせるためにとる行動を「カーミングシグナル」と呼びます。このカーミングシグナルを発している場合は、メンタルが落ち着かない状態であると考えて良いでしょう。

カーミングシグナルは同じ行動を執拗に繰り返すのが特徴です。典型的なものとして下記があります。

  • 前足をしつこく舐める
  • 首の辺りを掻く
  • あくびをする
  • 自分のしっぽを追いかける
  • お腹を見せる

️飼い主さんができること

1.原因を突き止める

まずは愛犬のメンタルがなぜ弱っているのか、その原因を突き止めることが大切です。

怖い思いをしたことがきっかけなのか、飼い主さんにかまってもらえなかったことで傷ついているのか、何が原因で元気をなくしてしまったのかを考え、それが飼い主さんで解消できることなのであれば取り除いてあげましょう。非常に些細なことの場合もありますので、様々な出来事を思い出してみましょう。原因を捉え違えてしまうと正しいケアはできません。

2.無理強いせず愛犬の気持ちに寄り添う

愛犬に早く元気になってほしいと焦る気持ちはわかりますが、わんこのメンタルが弱っているとき、無理やり散歩や遊びに連れ出そうとしたりするのはやめましょう。

まずはわんこの気持ちに寄り添い、不安な気持ちを受け止めてあげることが大切です。例えば体を寄せ合って飼い主さんの体温を感じるだけで、わんこの不安は和らぐものです。

️まとめ

いかがでしたでしょうか?愛犬が元気がないとそれだけでとても心配になってしまいますよね。その原因がメンタルである場合には、飼い主さんができる限りのケアを行うことで愛犬を元気づけることができ、また、そのサイクルを通して絆を深めることもできます。

ただしすでにご紹介した通り、メンタルの不調と病気は見分けづらいこともしばしばあります。あまりにおかしいと思う場合や原因不明で不安な場合には、無理やり自己解決しようとせず、動物病院の受診も併せてオススメします。

(獣医師監修:平松育子)

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