副村長にオリンピック銅メダリストの黒岩彰氏、群馬・嬬恋村

副村長に就任する黒岩彰氏

 群馬県嬬恋村の熊川栄村長は5日、2年近く空席が続いていた副村長に、1988年カルガリー五輪スピードスケート500メートルで銅メダルを獲得した黒岩彰氏(62)=同村出身=を選任する人事案を村議会に提案し、賛成多数で同意された。任期は4月1日から4年間。

 熊川村長は本会議で「指導者として数々のオリンピック選手を送り出すなど、人材育成に優れた手腕を発揮している」と提案理由を説明。上毛新聞の取材に対し「これまでのキャリアを行政の仕事に生かしてほしい」と述べた。

 黒岩氏は五輪での活躍に加え、世界スプリント選手権で2度の総合優勝を果たした。引退後は指導者として多くの五輪選手を育成し、2022年から日本オリンピック委員会(JOC)で強化スタッフを務めている。

 副村長は22年5月に前任者が退任した後、不在となっていた。

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