完全新作「学園アイドルマスター」ステージはソロで!6段階の成長演出に声優「歌い分け難しかった」

人気アイドル育成コンテンツ「アイドルマスター」の新ブランドとなるアプリゲーム「学園アイドルマスター」が今春にリリースされることが5日、都内で行われたバンダイナムコエンターテインメントの会見で発表された。小美野日出文(このみ・ひでふみ)プロデューサーとともに、花海咲季を演じる長月あおい、月村手毬を演じる小鹿なお、藤田ことねを演じる飯田ヒカルの声優3人が登壇。異色の演出に関する苦労を語った。

新作の略称は「学マス」。シリーズ初めて学園を舞台に設定。中高一貫校のアイドル養成学校「初星学園」高等部アイドル科に通う9人から1人を選択し、プレイヤーは同学園系列の専門大学プロデュース科の学生になり、ヒロインをアイドルスターに導く。ボーカル、ダンス、ビジュアル各評価ポイントを上げ、6段階で最高のライブ動画を目指す。同一ヒロインでのプレー回数を重ねる事で最高のライブを目指す流れになる。

声優の歌唱は曲ごとに複数のバージョンを収録し、段階に応じて歌唱力や思い入れの強さが成長していく異色の演出が施された。小美野氏は「歌唱力で差を作るのは難しい。キャラクターが抱えてる問題、内面を深掘りした」と振り返った。曲、ステージはほぼソロで行われ、6万ポリゴンを使用するド迫力演出を実施。2021年の声優オーディション合格からようやく発表に至った。

花海咲希は入学試験首席の新入生で勝ち気で負けず嫌いな元アスリートで、一緒に入学した妹への愛情が深い。演じる長月あおいは「成長する前の状態がキャラクターごとに違う。単純にスキルが追いついていない場合、精神的なことだったりして。そのときの気持ちを汲んで、それを歌に込めるようにしました」と語った。「とにかく折れない心の強さと、妹やプロデューサーさんについつい見栄を張ってしまうそんな等身大のかわいさが魅力的」と思い入れを口にした

月村手毬は中等部でナンバーワンアイドルと呼ばれていた元エリートながら、実は甘えん坊なギャップが魅力的。演じる小鹿なおは「中等部でナンバーワンアイドルと呼ばれている子なので、成長前でも歌は下手ではないんですね。歌が上手な人がどう成長していくか。精神的な成長、プロデューサーと出会う前の精神状態による歌い方、ネックになっていた部分を乗り越えていって、最後の大成功ライブにいく歌い分けかなり難しかったです」と振り返った。「内面は甘えん坊だったり、食べることが大好きだったり、本当はさぼりたい。その気持ちを振り切って人に見せる部分はストイックでクール。彼女の内面を考えると、外に出る冷たいセリフも愛らしく感じます」と語った。

藤田ことねは〝ある事情〟から「お金を稼げるアイドル」を夢見るがめつい女の子。演じる飯田ヒカルは「普段は猫をかぶっていて、かわいく見られたいけれど、実力不足で自信がない。この葛藤の中でも、かわいく見せたいところは毅然と歌ったりするところが難しかった。プロデューサーに褒められて成長していくにつれて、全力でかわいく歌うのが魅力だと思います」と話した。「最初は台本にもハートマークばかり。それでもぶりっこと真逆だったり、口調が荒くなったり、プロデューサーのやり取りもコミカル。背負っているバックボーンもぐっときますし、絶対に負けないぞという熱いシーンも魅力に思います」と振り返った。

2005年の「アイドルマスター」を皮切りにゲームセンター、家庭用ゲーム、アニメ、ライブイベント、スマホゲームを縦断するクロスメディアコンテンツに発展。「アイドルマスター シンデレラガールズ」、「アイドルマスター ミリオンライブ!」、「アイドルマスターSideM」、「アイドルマスターシャイニーカラーズ」に続く6作目の新シリーズ。小美野氏は「ファンの垣根を越えて楽しんでいただけるような、多角的なコンテンツ展開を行ってまいります」と意気込みを示した。

「学園アイドルマスター」に出演する(左から)小鹿なお、長月あおい、飯田ヒカル THE IDOLM@STER™& ©Bandai Namco Entertainment Inc.

(よろず~ニュース・山本 鋼平)

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