“勘違い親孝行”しているかも? 実家や義実家が“ありがた迷惑”に感じたこと #4「実は無理していること」

成人して結婚し家庭を持てば、育ててくれた自分の親や配偶者の親にも感謝の気持ちを伝えたいと思う人は多いもの。

でも、純粋に「喜んでもらえる」と思ってやったことが、向こうにとっては逆に負担になる場合もあり、親孝行は簡単ではないときもあります。

実家や義実家が実はありがた迷惑に感じた「勘違い親孝行」には、どんなものがあるのでしょうか。

「三男のお嫁さんは元気な女性で、いつもはつらつとした感じで気持ちよく挨拶もしてくれて、いいかただなと思っています。

市外に住んでいるのですぐ会えるわけではないけれど、お盆やお正月などは欠かさず来てくれるし、一緒に買い物に行くのも料理をするのも私は楽しみで。

一つ困っているのは、『家族のイベント』に毎回私が呼ばれること。

夫は三男が結婚する前に病気で亡くなり、私がひとり暮らしをしているのもお嫁さんは気にしていて、家族で過ごす時間を重視しているのだろうなと思います。

孫の誕生日やお花見、近場の旅行など、家族で出かけるときは必ず『お義母さんも』と声をかけてくれて、それはうれしいのですが、若いみんなについていくのは大変です。

気持ちはとってもうれしいけれど、50代になって遊園地を歩くのはさすがに体力的につらく、休みたいけれどそれも申し訳なくてがんばっていたら、次の日に熱が出て寝込んだことがありました。

息子に『年を考えたほうがいい』と呆れたように言われ、さすがにカチンときて『無理をさせないでよ』と返したら、それからお嫁さんの誘いが減りましたね。

息子に聞くと、自分のご両親が県外にいてなかなか会えないお嫁さんは、家族のイベントに呼べる親族が少なくて寂しいと漏らすことがあるそうです。

その気持ちもよくわかるけれど、年齢が違えばこちらは無理はできないし、負担の少ないやり方はないものかと今は考えています」(50代/ひとり暮らし)

「家族のイベント」は人数が多いほうが楽しいし思い出になるのは確かですが、一方で体力的に大変なものなら付き合うことが苦しくなるのが親の事情でもあります。

年齢が違えば全員揃って同じペースとはいかず、無理をしてまで「家族のイベント」を決行するのは難しいのが現実。

参加できるものとできないものと、メリハリを付けたお付き合いを心がけたいですね。

(ハピママ*/ 弘田 香)

© ぴあ朝日ネクストスコープ株式会社