受験のプロが分析「学力検査の難易度どうだった」静岡県公立高校入試2024 次は面接へ【みんな頑張れ!】

静岡県内の公立高校では、3月5日から一斉に入学試験が始まりました。静岡市葵区の静岡高校では、家族らが見守る中、受験生が緊張した表情で会場に入りました。

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静岡県教育委員会によりますと全日制の公立高校90校の志願者数は2023年より582人少ない1万8702人です。平均志願倍率は1.06倍と去年を0.02ポイント上回っています。

5日は午前に国語と数学、英語、午後には社会と理科、あわせて5教科の学力検査が実施されました。6日は面接が行われ、合格発表は3月14日です。

2024年の各科目の難易度は、どうだったのか。秀英予備校の講師陣に聞きました。

【講師陣の解説をチェック】

<国語>
出題の傾向や難易度は例年通りで、基本を練習していれば回答できる内容だった。一方、記述では、書く分量(文字数)が多かった。俳句やインタビュー形式など、久しぶりに出題される題材もあった。

<数学>
難易度は、前の年より少しやさしかった印象だが、時間配分は難しかった。証明の問題は、いつもは相似や合同だが、今回は二等辺三角形を利用したもので、図は一つでなく、三つとなるなど、出題の形式が違った。いつもは難しい空間図形は、今回は普段より解きやすかった。

<英語>
英作文は、まず日本語で自分で考えてから英語にしていくことが必要で難しかった。長文は読みやすく、答えの箇所を見つけやすかったが、解答となる文の中に複数の文法(中3だけでなく、中1、中2の文法)が必要で、複数の文法を交えた練習をトータルでできているのか、問われた。

<社会>
出題の内容や難易度は例年通りだった。そのまま答えるのではなく、問題文から考えて解答を導き出さなければいけない問題が何題かあった。消費量を考える問題では、自給率と収穫量から「自分で考える力」が必要だった。グラフから読み取り、文をまとめるといった「まとめ方」が難しかった。

<理科>
現在の学習指導要領に忠実に出題され、情報を読み取る力が必要な問題が数多く出ていた。プラスチックと液体の問題では、表で示した内容から、それぞれの密度の大小関係に気づき、さらに液体とプラスチックの密度を考えることが必要など、情報を整理することが求められた。また、文章の中から必要な情報を読み取る力が求められた。

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