「打ち子」のうそプロフィールにだまされる マッチングアプリで知り合い約200万円要求か 詐欺未遂の疑いで都内の男女3人逮捕=静岡県警

マッチングアプリを利用して静岡県に住む50代の男性から現金約200万円をだまし取ろうとしたとして、東京都に住む男女3人が逮捕されました。

詐欺未遂の疑いで2024年2月15日に逮捕されたのは、東京都大田区に住む自称・会社役員の男(33)です。また、ともにこの男と同じ詐欺グループに属するとみられる東京都港区に住む無職の男(31)が3月5日に、東京都新宿区に住む無職の女(26)が1月10日に、それぞれ詐欺未遂の疑いで逮捕されています。

警察によりますと、逮捕された3人は2022年10月中旬頃、共謀して静岡県中部に住む50代の男性から現金約200万円をだまし取ろうとした疑いが持たれています。

被害者の男性はマッチングアプリを通じて無職の女(26)と知り合い、複数回会っていました。その中で2022年10月中旬頃、無職の女(26)になりすました「打ち子」と呼ばれる仲間が、被害者の男性に対し「お金を貸してほしい」「やばいところから借金をしていて、早く返済をしないとソープランドに売られてしまう」などとうそを言い、被害者に現金約200万円を渡すよう要求したということです。

警察によりますと、被害者の50代の男性は無職の女(26)に対し、数十万円から数百万円の現金や電子マネーをこれまでに複数回渡していたということです。

無職の女(26)は同じ被害者の男性から現金や電子マネーをだまし取った詐欺の疑いで、2023年の11月と12月に逮捕されています。

警察によりますと、逮捕された自称・会社役員の男(33)はマッチングアプリを使った組織的な詐欺を行うグループのリーダー格とみられていて、「打ち子」の部下が書いたうそのプロフィールやメッセージでアプリの男性ユーザーをだまし、メッセージのやり取りをしていた女性役として無職の女(26)などを実際に会わせるなどして信用させ、現金などをだまし取っていたとみられるということです。

今回被害にあった男性も、「打ち子」が書いたうそのプロフィールやメッセージにだまされていたとみられていて、警察はマッチングアプリを利用した詐欺に注意を呼び掛けています。

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