手術せずに戸籍上の性別変更を求める「一歩踏み出してみることが大事」静岡家庭裁判所に申し立て

女性として生まれながら自分は男性だという認識を持つトランスジェンダーの人が手術を受けなくても戸籍上の性別を変更できるよう求める家事審判を静岡家庭裁判所に申し立てたことが分かりました。

静岡市駿河区に住む申立人は、女性として生まれましたが自らを男性だと認識し性同一性障害の診断を受けています。

現在の法制度では、性別を変えるためには生殖機能をなくす手術を受ける必要がありますが、手術をせずに戸籍上の性別を変えることを求め、2月28日に申し立てを行いました。

静岡家裁浜松支部では2023年、現在の規定は憲法違反で無効と判断。性同一性障害の診断を受けた別の申立人について、手術なしに戸籍上の性別を女性から男性に変更することを認めました。

今回、家事審判の申立人は「手術をせずに性別変更の申し立てができることがこれまで想像できなかった。一歩踏み出してみることが大事だということを改めて教えてもらった」とコメントしています。

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