フィリピン船の仁愛礁への不法侵入で談話 中国海警局

フィリピン船の仁愛礁への不法侵入で談話 中国海警局

中国海警局のホームページのスクリーンショット。(資料写真、北京=新華社配信)

 【新華社北京3月5日】中国海警局の甘羽(かん・う)報道官は5日、フィリピン船が中国南沙群島の仁愛礁付近に許可なく侵入したことを受け、次の談話を発表した。

 フィリピンは5日、自らの約束に背き、知恵を絞って沿岸警備船2隻と補給船2隻を派遣し、中国南沙群島の仁愛礁付近に無断で侵入させ、不法に「座礁」させた軍艦に物資を搬送しようとした。中国海警は厳格に法に基づいて取り締まり、人道的配慮から生活必需物資を運ぶフィリピン船1隻に臨時の特別な計らいをした。現場の対応は合理的かつ合法、専門的かつ規範的だった。フィリピンの沿岸警備船4407号は中国の再三の警告を無視し、「国際海上衝突予防規則」に違反して、専門的でない危険なやり方で、正常な法執行をしていた中国の海警21555艇に故意にぶつかり、軽微なかすり傷を付けた。責任は完全にフィリピン側にある。

 フィリピンは口先だけで約束を守らず、意図的に当たりに来てもめ事を起こし、悪意をもって騒ぎ立て、南中国海地域の平和と安定を破壊し続けている。中国海警は常に陣容を整えて不法侵入に備え、権利を侵害するいかなる挑発行為にも毅然と反撃し、国の領土主権と海洋権益を断固として守る。

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