アーセナルやミランでCEO務めたガジディス氏、トロントFC所有する『Kilmer Group』スポーツ部門の責任者に就任

ガジディス戦が再びMLS帰還[写真:Getty Images]

アーセナルとミランで最高経営責任者(CEO)を務めたイバン・ガジディス氏が、メジャーリーグ・サッカー(MLS)のトロントFCを所有するカナダ『Kilmer Group』の新部門『Kilmer Sports Ventures』の社長に就任した。

南アフリカ出身のガジディス氏は、1994年のメジャーリーグ・サッカー(MLS)創設に携わり、2008年にはアーセナルのCEOに就任。当時の指揮官、アーセン・ヴェンゲル氏と二人三脚でクラブ運営を司り、2018年に退任。その後、ヨンホン・リー氏からミランの所有権を引き継いだアメリカの投資家グループ『エリオット・マネジメント』からのラブコールに応じる形で、ミランのCEOに就任した。

ミランではこれまで培ってきたノウハウを生かし、名門立て直しに尽力し、2021-22シーズンには11シーズンぶりのスクデット獲得に貢献していた。

ただ、アメリカ『レッドバード・キャピタル・パートナーズ』への経営権移行の影響もあって2022年末にクラブを離れていた。

なお、『Kilmer Group』はトロントFCに加え、NBAのトロント・ラプターズ、NHLのトロント・メープル・リーフスなどの親会社であるメープル・リーフ・スポーツ・アンド・エンターテイメント(MLSE)の会長であるラリー・タネンバウムが所有している。

ガジディス氏は今回の『Kilmer Sports Ventures』の社長就任に際して以下のコメントを残している。

「『Kilmer Sports Ventures』に参加できることを嬉しく思い、ラリー・タネンバウムとともにこの新しい組織を構築することを楽しみにしている」

「ラリー・タネンバウムはスポーツ界で最も重要で影響力のあるリーダーの一人であり、彼と一緒に仕事ができることを光栄に思い、興奮している」

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