一関の中里市民センター、工事を一時中止 構造設計に疑義

 岩手県一関市は、2022年3月の福島県沖地震で被災した同市山目町の中里市民センターの建て替え工事を一時中止する。図面の不整合や強度に関する構造設計に疑わしい点があり、内容を再確認する。完成は最大で約4カ月延びる見通しだ。

 市によると、建築と電気、機械の工事に関し、図面上で合致しない設備などがあった。構造設計も公的施設として通常より地震などへの強度を高くしていたが、精査が必要となった。

 1月に工事の監理者から市に指摘があり、設計者が精査している。計画変更や構造計算の適合性判定などに時間がかかる見込みで、5日から6月2日までの工事中止を決定。完成は当初の24年10月から、25年2月ごろとしている。

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