10分間の充電で500キロ、中国のEVがテスラを驚かせる―台湾メディア

台湾メディアの中時新聞網は4日、驚くべき充電効率を実現した中国の電気自動車(EV)がテスラを驚かせたとの記事を掲載した。

台湾メディアの中時新聞網は4日、驚くべき充電効率を実現した中国の電気自動車(EV)がテスラを驚かせたとの記事を掲載した。

記事はまず、「EVの充電速度が遅いことは消費者が使用する上で最も重大な障害の一つだったが、近年は技術の向上によりこの欠点が急速に補われている」と指摘。中国新興自動車メーカー・理想汽車のEV「MEGA」に言及した。

そして、「『MEGA』が10分間で500キロ分を充電する実証映像は多くの海外自動車メディアを驚かせた。この充電速度はすでにガソリン車の1回の給油時間とほぼ同程度であり、市場競争力が非常に高いとみられている」と説明した。

記事によると、米メディアのInsideEVsは「『MEGA』は10分36秒で10%に満たない電力を80%まで回復させた。これは(ガソリン車の)給油とほぼ同じ速さだ。さらに驚くことに航続距離も優秀で、10分間の充電で310マイル(約500キロ)も延びるのだ」と報じ、「なぜ中国のEVがテスラなど米自動車メーカーを怖がらせているかが容易に理解できる」と評した。

また、米自動車専門サイトのEdmundsは、米国内で現在販売されている充電が最も速いモデルは現代自動車(ヒョンデ)の「IONIQ 6」で、8分弱の充電時間で100マイル(約160キロ)航続距離を延ばせるとした上で、「米国でも充電速度の速いモデルがまもなく登場することは確かだが、問題はそれらが米国メーカーなのか、それとも近いうちに米国を席巻する中国メーカーなのかということだ」と述べている。(翻訳・編集/北田)

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