【薬剤師監修】タイプ別に方法が変わる?!自分に合った温活法を知ろう!

からだが冷えていると、不調を感じることも少なくはありません。健康な日々を過ごすためにも、原因や対策、温活の方法を薬剤師の山形ゆかりさんに教えてもらいました。

そもそも温活って?

温活とは、エアコンやストーブといった外部の熱に頼らず、自分の力でからだを温める方法です。白湯(さゆ)を飲んだり、筋トレをしたりする温活はよく知られていますよね。

からだが冷えて体温が低下すると、肩こり、むくみ、肥満や重い生理痛といったさまざまな不調が引き起こされます。温活によってからだを温めて基礎体温を高めることで、そういったからだの不調を改善できるでしょう。

とくに、女性は筋肉量が少なく、基礎代謝が低いためからだが冷えやすい傾向にあります。そのため、自分で温活を意識して、からだを温めることが大切です。

タイプ別・おすすめの温活方法

冷えている場所によって温活の方法は異なります。部位別に3つの温活方法をチェックしましょう。

末端が冷えるタイプ

末端が冷える方は、冷える部位を意識的に温める温活をしましょう。たとえば、暖かい靴下を履いて冷えを予防する方法がおすすめです。

また、足先や指先をマッサージすることで、血行を改善し冷えを予防することもできます。「湧泉(ゆうせん)」という、足の指を曲げたときに凹む部分を刺激すれば、下半身の血行を改善でき、冷えの予防につながりますよ。

全身が冷えるタイプ

からだの一部ではなく、全身が冷える方はからだ全体を温める温活がおすすめです。お風呂にじっくり入ったり、サウナを利用したりして、全身を温めましょう。

また、からだを温める食材を食べるのもいいでしょう。タンパク質が多い肉や魚、味噌や納豆といった発酵食品を食べたり、白湯を飲んだりすると、からだが温まりますよ。

内臓が冷えるタイプ

からだの表面ではなく、内側が冷える方は血行不良を改善する温活がおすすめです。前述したからだを温める食材を摂り、内側から温めましょう。

また、筋肉量を増やして基礎代謝を高めつつ、血行を改善することもおすすめです。筋肉を鍛える場合は、腹筋や大腿筋といった大きな筋肉を鍛えると効率よく温活ができます。腹筋、スクワットに挑戦してくださいね。

体質改善も温活に効果大!

体質改善を目指す漢方薬を服用することでも、温活が可能です。漢方薬であれば、毎日服用するだけなので気軽に挑戦できますよね。

温活のためには、からだを温める作用に加えて、「水分のかたよりを調整して冷えを解消する」「血行を促し、からだ全体に熱を巡らせる」「胃腸の働きをよくして熱の産生を手助けする」「代謝を上げて、熱をつくる機能を回復する」といった働きのある漢方薬を選びましょう。

漢方薬は、冷えの原因を根本から改善するため、冷えにくいからだへと導いてくれます。

おすすめの漢方薬はこの2つ

・十全大補湯(じゅうぜんたいほとう):食欲がなく貧血気味の方におすすめ。胃腸の働きを高めて全身に栄養をいきわたらせ、血行を促して冷えを改善します。

・当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう):手足の冷えを感じ、頭痛や腰痛がある方におすすめ。からだを温め、熱の産生を手助けし、下肢の冷えを改善します。

このように、体質を改善することは冷え対策にもつながるでしょう。

一方、漢方薬は自身の体質や冷えの原因に合ったものを服用しなければなりません。症状や体質に合った最適な漢方薬を自分で選ぶのは難しいですよね。そのような場合は、薬剤師がAIを用いて最適な漢方薬を提案してくれる「あんしん漢方」のサービス利用がおすすめです。

スマホで購入して自宅で受け取れるので、腰痛で外出がつらい場合も利用しやすいサービスですよ。

あんしん漢方 <この記事を書いた人>

山形ゆかり●薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ。症状・体質に合った漢方をスマホで相談、症状緩和と根本改善を目指す。

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