ハマス、休戦交渉の停止を警告 断食月合意、困難の見方も

パレスチナ人の子どもたち=5日、ラファ(ゲッティ=共同)

 【エルサレム共同】パレスチナ自治区ガザ情勢を巡り、イスラム組織ハマスの政治部門幹部ウサマ・ハムダン氏は5日、レバノンで記者会見し、休戦交渉の打ち切りを警告した。AP通信によると、3日にカイロで始まった仲介役を通じた交渉は5日、成果なく終了した。イスラエル紙ハーレツは、10日ごろに始まるイスラム教のラマダン(断食月)前の合意は困難との見方を伝えた。

 ハマス代表団は仲介役のエジプトやカタール、米政府関係者と協議した。イスラエルは今回参加を見送った。ハーレツによると、交渉に詳しい外国の関係筋は「チキンレース」の様相と指摘した。

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