昨年11月の長崎・老人施設火災 電源コードのショートが原因 マッサージチェアから出火

 昨年11月に長崎市丸尾町の老人憩(いこい)の家「市立ひまわり荘」で発生した火災で、マッサージチェアの電源コードのショートが原因だったことが5日、市への取材で分かった。
 市消防局によると、昨年11月9日午後11時25分ごろ、1階の機能回復訓練室から火が出て、鉄筋コンクリート4階建ての1階の一部を焼いた。訓練室内にはマッサージチェア5台があり、このうち1台から出火した。
 併設する市西公民館は、火災翌日の同10日から休館し、今年1月4日から再開。ひまわり荘の1階部分は閉鎖され、火災の影響が比較的に少なかった2階部分が2月末から利用できる。市は新年度一般会計当初予算案に1階部分などの改修工事費を計上し、12月末までに完了する予定。
 市消防局予防課は、電源コードの折り曲げ、たこ足配線、コンセント内にたまったほこりが原因で火災が発生する恐れがあり、注意を呼びかけている。

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