元世界1位のハレプ、4年間の資格停止処分が9ヵ月に短縮「重大な過失はない」。即時復帰も可能

ハレプ、4年間の資格停止処分が短縮。WTAは即復帰を歓迎

3月5日、スポーツ仲裁裁判所(CAS)は、元世界ランク1位のシモーナ・ハレプ(ルーマニア)の4年間の資格停止処分を9ヵ月に短縮することを発表した。

2022年10月、国際テニス連盟(ITF)のドーピング防止規約に基づいて委任された第三者機関であるITIAによると、同年8月の全米オープン時にハレプから採取された検体から世界ドーピング防止機構が禁止リストに載せている物質、ロキサデュスタットが検出。その後、2023年9月に4年間の資格停止処分が言い渡された。

ハレプは検体から禁止物質が検出されたことに関しては受け入れている一方で、違反の故意性について異議を唱え、陽性反応が出たのは汚染された栄養サプリメントを摂取した結果だと主張した。

今回、CASは提出された証拠を検討し、禁止物質が汚染された製品から検出されることが確率的にあると立証。ハレプに重大な過失はないと結論づけた。言い渡した判決では、4年間の資格停止処分から9ヵ月に短縮。期間は2022年10月7日から2023年7月6日とした。これにより、ハレプはすぐにコートに戻れる状態にある。

WTAはハレプの判決を受けて、「WTAはスポーツの完全性を守り、クリーンで公正なスポーツ環境を提供するためのプロセスを尊重している。WTAはスポーツ仲裁裁判所の決定を全面的に支持し、シモーナの即時復帰を歓迎する」とコメント。2022年の全米オープンを最後に、公式戦から1年半遠ざかっている。

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