行きたい場所、見たい店、泊まりたい宿。自由に選んで、好きにまわる。そんな気楽さが、雑貨店「hal」店主・後藤由紀子さんにとってのひとり旅の醍醐味です。好きな器を思う存分楽しみ、陶芸の町の歴史に触れるべく、益子へ。ここでは『大人ひとり旅のはじめ方』(主婦の友社)より、後藤さんの益子の旅の2日目の様子をご紹介します。
1日目の様子はこちら。
PROFILE
後藤由紀子さん
静岡県沼津市で器と生活雑貨の店「hal」を営む。
家族との時間を大切にするスタイルや飾らないエッセイも人気。
YouTube「後藤由紀子と申します。」も好評。
近著は『雑貨と私』(Millebooks)。
じっくりゆっくり好きなものを見てまわる
翌日の朝は、「えみぱん」のコッペパンでおなかを満たしてから、宿の近くの「益子の森」を散歩。
「緑のなかを歩くとリフレッシュできますね」
そこからタクシーで「つづり」へ向かい、お昼の定食をいただくことに。
「玄米がもちもち! どのおかずも丹精に作られていて、体に優しいのが伝わってきます」
つづり
玄米菜食の定食やデザートを提供する食堂と、器や洋服などを扱う商店があります。ランチは予約必須。
栃木県芳賀郡益子町益子4135 ☎︎ 0285-70-8820
営業時間/11:00~17:00(ランチは~14:30、商店は~16:00) 定休日/日・月・火曜
午後は「pejite」や「仁平古家具店」をまわります。
「pejiteは地元の陶芸家さんやオリジナルの器など、目移りしてしまう! 仁平古家具店は丁寧にリペアされているから安心ですね」
じっくり吟味して小鉢やマグカップを購入したあとは再びタクシーに。
pejite 益子
古い米蔵を活用した店。益子などの作家の器や、日本の古い家具などが並びます。
栃木県芳賀郡益子町益子973-6 ☎︎0285-81-5494
営業時間/11:00~18:00 定休日/木曜
仁平古家具店 益子店
日本製の古い家具や道具がずらり。丁寧にリペアされ、手頃な価格がうれしい。
栃木県芳賀郡益子町益子3435 ☎︎0285-70-6007
営業時間/11:00~17:00 定休日/木曜
最後の目的地は「道の駅ましこ」です。地元産の野菜や果物、みそやジャムなどの加工品、工芸品がずらり。「想像以上に広くてびっくり!」と、かごを手にうれしそうにまわります。
調味料などのお土産を購入し、併設のカフェでほっとひと息つきながら益子旅を振り返ります。
「町なかには器の店や古道具店がたくさんあって、陶芸の町だと改めて実感しました。どの店も見ごたえがあって、食べものもおいしくて、ゆったりした空気が流れていて。ひとりで思う存分器を見られたし、のんびりいい時間でした。さ、家に着くまでが旅なので、あとひと息です(笑)」
道の駅ましこ
地場産の新鮮な農産物や加工品を自社で開発、販売しています。
栃木県芳賀郡益子町長堤2271 ☎︎0285-72-5530
営業時間/9:00~18:00 定休日/第2火曜
益子旅のお土産案内
益子焼の壺入り調味料
合鴨農法の米を使ったこうじからのみそと、登り窯で焼いている塩/道の駅ましこ(上記参照)
瑠璃色の面取り鉢
益子の陶芸家・阿久津忠男さんの作品。深い瑠璃色と美しい面取りにひかれて/pejite 益子(前ページ参照)
「汲古」のマグカップ
益子独特の飴釉が印象的。オリジナルシリーズの一つで、すっきりしたデザイン/pejite 益子(前ページ参照)
コースター&箸置き
シルク製のコースターと益子焼の鳥形箸置き。ミニサイズでお土産にぴったり/つづり(前々ページ参照)
お菓子のような箸置き
和菓子の型がモチーフの箸置き。形・色違いで組み合わせを考えるのも楽しい/スターネット(【大人ひとり旅】「hal」店主・後藤由紀子さんが陶芸の町の歴史に触れる「益子の旅」1日目 記事参照)
定番のコーヒー豆
旅先でいつも買うコーヒー豆。酸味が少なくコクのあるオーガニックブレンドを/スターネット(【大人ひとり旅】「hal」店主・後藤由紀子さんが陶芸の町の歴史に触れる「益子の旅」1日目 記事参照)
益子へのアクセス
東京からは、東北新幹線やJR水戸線、真岡鐵道を乗り継いで益子駅まで約2時間20分。高速バスなら、秋葉原駅から茨城交通バス「関東やきものライナー」で益子駅まで約2時間30分
町歩きのアドバイス
益子町内は、徒歩でまわれる店がたくさん。メインの城内坂通りには、器の店や骨董品店が軒を連ねています。少し離れた場所へはタクシーか、駅でレンタサイクルを借りてまわるのも楽しいもの。
撮影/西希
※この記事は『大人ひとり旅のはじめ方』(主婦の友社)の内容をWEB掲載のため再編集しています。