南岸低気圧通過後もすっきりしない関東地方

本州の南岸を通過する南岸低気圧は、真冬にはほとんど発生しませんが、寒気の南下が弱まり、西高東低の冬型の気圧配置が緩んでくると発生します。このため、太平洋側では、南岸低気圧のときに降る雪を、「春を告げる雪」と呼ぶことがあります。
現在、広い範囲で雨や雪を降らせている南岸低気圧は、日本の東に去り、西日本から晴れ間が広がってきました。しかし、関東地方は東海沖で発生する低気圧の影響で寒気が流入し、8日の金曜日までは、曇りや雨で、すっきりと晴れない見込みです。寒気の入り方によっては、山沿いを中心に雪の可能性もありますが、来週は気温が上昇し、春らしくなる見込みです。

気象予報士・饒村 曜

画像について:6日午後9時の予想天気図。

© 株式会社ウェザーマップ