5日の大雨が要因 貯水率2.8ポイント増加し46.4%に 沖縄本島の11ダム、渇水状態続く

大雨は降ったが、貯水率の劇的な回復には至らなかった=5日午後5時過ぎ、大宜味村・大保ダム(竹尾智勇撮影)

 沖縄本島内11ダムの貯水率は6日午前0時現在、前日から2.8ポイント増加し、46.4%となった。ただ、平年値を28.7ポイント下回り、依然として渇水状態が続いている。

 沖縄県企業局は毎日午前0時に、24時間前までの降水量を基に貯水率を算出して公表している。同局の担当者によると、「実際の降雨から貯水率のデータに反映されるには半日から1日のずれがあり、今回反映されているデータは5日に観測された警報級の大雨によるもの」と説明。一方で「渇水傾向は続いており、節水に協力してほしい」と呼びかけている。

 県内では昨秋からの少雨傾向で11ダムの水量が大幅に減少。特に1月以降は少雨が顕著で、山は乾き、ダム流域に降った雨量の1割程度しかダム湖に流れ込まない状況となっている。7日以降は曇りや晴れの日が続く見込みで、貯水率は再び減少に転じる可能性がある。

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