原口元気、“笑顔”でドイツでの冷遇を克服した秘話告白 「日本人というかアジア人に対してあまりポジティブな監督じゃないなと…」

2014年からドイツでプレーを続ける原口元気。

シュトゥットガルトに所属する彼は、JFAの育成応援プロジェクトでドイツに留学した日本の若手選手たちからの質問に答えていた。

「監督が変わるなかでチームに適応するために工夫していたこと」を聞かれると、こんな話をしている。

「(ドイツ)1年目のシーズン途中に監督が変わって。5試合連続ベンチ外にされて、新しい監督に。

たぶん(自分のことを)好きじゃないなというか。日本人というか、アジア人に対してあんまりポジティブに感じる監督じゃないなと思ったから。とりあえず、笑顔で挨拶をした。

少しでもいい印象を持ってもらえるように、とりあえず笑顔で毎回挨拶したりとか。なるべく練習でポジティブに見てもらえるように元気よくプレーした」

「やっぱり、人と人との付き合いだから、監督と選手って。その監督と2~3年くらい仕事をして、ほぼずっとスタメンで使ってもらえるまでになったから。

あそこでこっちも向こうも嫌いになったら、そこでキャリアは終わってたかな。自分から寄り添っていくというか、自分から変えていくっていうのは大事、すごく」

原口が浦和レッズからヘルタ・ベルリンに移籍したのは2014年夏。翌年2月にハンガリー人のパール・ダルダイ監督が就任すると5試合連続で起用されず(実際はベンチ外だったのは1試合だけのようだ)。

それでも腐らずに好印象を抱かせるような心がけをすると使ってもらえるようになったとのこと。そこで歩み寄る努力をしなかったら、その時点で終わっていた可能性もあったとか。

実際、原口はダルダイ監督のもとで92試合に出場。同指揮官にとって原口は監督キャリアで10番目に多くの試合で起用した選手になっている。

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ちなみに、原口はウニオン・ベルリンに所属していた2021年のヘルタ戦で、ダルダイ監督の息子であるマールトン・ダルダイと対戦したこともある。

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