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広島県福山市のふくやま美術館で、鎌倉時代に確立された「相州伝」と呼ばれる作風の日本刀を並べた特別展が開かれています。
「相州伝」を完成させた鎌倉時代に活躍した刀匠・正宗が手がけた「庖丁正宗」と呼ばれる国宝の短刀。「相州伝」の特徴は、刃文の波打つさまにダイナミックさや緩急があること、その刃文を構成する粒子に力強い輝きがあることです。
ふくやま美術館の月村紀乃学芸員
「庖丁の名前の通り、すごく刃の幅が広いところが魅力的で、正宗らしいリズミカルな刃文が焼かれているところも見所」
この特別展では正宗から影響を受けた刀工も紹介しています。「松井江」と呼ばれる江義弘が制作した刀もそのひとつです。正宗の影響を受けた人物として知られています。
月村紀乃学芸員
「(特別展では)短刀がたくさん出ていますので、短刀の姿を刀鍛治ごとに比べてみると、ご自分のお気に入りの姿が見つかるかと思う」
特別展は27日までで、国宝7点を含む50点の日本刀を展示しています。