【50歳からの暮らし】介護を通して考えたこれからの暮らしに大事なこと

親や周りの方などの「介護」が現実問題になってくる50代。自身はまだ元気で過ごしているように思っても、老いは確実にやってきます。介護に直面している方の中には、自分も「いつか介護が必要になったらどうしよう…」と不安を感じている方もいるかもしれません。

介護施設に勤務しながら整理収納アドバイザーとして活動しているおだけみよさんは、介護の経験ゼロの状態から介護の仕事に就きました。「介護」に関して、以前は漠然と不安を抱えていただけでしたが、介護の仕事に就くようになり、いざという時に備えて環境を作っておくことが大事だと思うようになったそうです。

自身が50代から気を付けている事について、教えてもらいました。

1.介護が必要になった時を想定するよりも予防が大事

フレイルとは「加齢により心身が老い衰えた状態」のことです。
高齢になると、加齢によって身体的・精神的なさまざまな機能が徐々に衰え、心身のストレスにもろくて弱くなっていきます。
その一方で、フレイル状態になっても完全に介護が必要な状態ということではなく、適切な生活改善や治療などを行うことで生活機能が以前の状態に改善する可能性があります。

フレイルといってもすぐには介護が必要な状態ではなく、健康な状態と介護が必要な状態との中間地点と考えるとわかりやすいでしょう。

まずはこの状態にならないように「フレイル予防」を意識することが大事だと思うようになりました。

食事に気を付ける

糖尿病や高血圧などの生活習慣病は、食事・運動・休養・喫煙・飲酒などがその発症や進行に影響します。
毎日の食事のカロリーが高くなりすぎないように注意したり、暴飲暴食をしないなど、普段の生活でできることは意識して取り入れるようになりました。

睡眠を十分にとる

認知症ケアに関わるようになり、睡眠不足が症状の悪化などに影響するということを実感しました。
それまでは仕事などが詰まっているときは、多少無理をしてでも夜更かしや徹夜をしていましたが、睡眠を削ることは命を削る行為でもあると考えるようになりました。
睡眠不足を感じたら仮眠などで補い、体に極力負担をかけないように意識しています。

3.いざという時を想定して備えることも大事

とは言え、完璧に予防できる保証はありません。
いざという時のことも想定し、要介護状態も想定して自分の働き方などの見直しもしました。

仕事

夜勤が多めの介護施設に勤務していたこともあり、退職してフリーランスになりました。
今は在宅ワークが中心で、通院なども曜日を気にせずできるようになりました。

お金の知識

介護保険適用になることや、認知症で口座が凍結にならないような予備知識など、介護に関するお金の基礎知識も調べるようになりました。

3.介護は遅かれ早かれ当事者に…他人事ではなく事前の準備が大事

実際に介護職につくまでは、介護は自分とはまだ縁がないことだと思っていました。
けれども、明日どうなるかなんて誰にもわかりません。

備えあれば憂いなし

実際に介護に関わってみると、予防はもちろん、いざという時に備えて環境を作っておくことが大事だと思うようになりました。

この記事を書いたのは…おだけみよ
未経験から介護職に就いて介護士になった、サンキュ!STYLEライター。
介護士として認知症高齢者が共同生活を送る介護施設スタッフとして3年間勤務。
サンキュ!STYLEでは介護が気になる同世代に向けて介護初心者情報も発信中。

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