午前の日経平均は続落、米株安が波及 TOPIXはプラス圏

Mayu Sakoda

[東京 6日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は続落し、前営業日比99円97銭安の3万9997円66銭で取引を終えた。前日の米国株市場で主要3株価指数が下落した影響が日本株にも波及し、これまで上昇を主導してきた主力株が総じてさえない値動きだった。バリュー株は底堅く推移し、TOPIX(東証株価指数)はプラス圏で引けた。

日経平均は305円安の3万9792円37銭と続落してスタート。東京エレクトロン、アドバンテストなど指数寄与度の高い半導体株が売られる展開だったが、中盤から切り返すと、日経平均は徐々に下げ幅を縮小。心理的節目の4万円を挟む値動きとなった。

市場では「5日のナスダック総合は1%を超える下落となったが、エヌビディアはプラス圏で引けており、警戒感はあまりない」(国内証券ストラテジスト)との見方があった。

TOPIXは0.15%高の2723.91ポイントで午前の取引を終了。取引時間中のバブル崩壊後の高値を連日更新した。東証プライム市場の売買代金は2兆5499億5200万円だった。東証33業種では、値上がりは鉱業、繊維、電気・ガス、不動産など23業種で、値下がりは精密機器、サービス、電気機器など9業種。空運業は横ばいだった。

みずほ証券の三浦豊シニアテクニカルアナリストは「3月末の配当確定日を意識した動きが続いており、バリュー株がしっかりでTOPIXを押し上げている」との見方を示した。TOPIX優位の展開は3月末まで継続する見通しだという。

主力株は、ファーストリテイリング、ソフトバンクグループ、TDK、レーザーテックが軟調に推移した。ニトリホールディングス、エムスリー、SCREENホールディングスはしっかりだった。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1116銘柄(67%)、値下がりは487銘柄(29%)、変わらずは52銘柄(3%)だった。

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