シネマ米上院議員が再出馬見送り、民主党の多数派維持に影響も

Moira Warburton

[ワシントン 5日 ロイター] - 米アリゾナ州選出のキルステン・シネマ上院議員(47、無所属)は5日、今年11月の上院選への再出馬を見送る方針を明らかにした。同州の選挙結果は、シネマ氏がかつて所属していた民主党が上院で多数派を維持できるかどうかを左右する可能性がある。

シネマ氏の不出馬によってアリゾナ州の米上院選は、元海兵隊員のルーベン・ガレゴ氏(民主党)と2022年のアリゾナ州知事選で敗北したカリ・レイク氏(共和党)による一騎打ちとなる見込み。

シネマ氏は18年に上院議員に選出され、民主党に属していた。しかし同党穏健派のジョー・マンチン議員と歩調を合わせてバイデン大統領の政策の一部を阻止するなどしたため、党内で他の議員の怒りを買った。一方、折り合いがつくまで諦めずに困難な課題に取り組む姿勢は評価されていた。

シネマ氏は22年12月に民主党を離れた。しかしその後も民主党がかろうじて過半数議席を維持する上院で実質的に民主党の会派に属していた。

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