3ポイントのお株を奪われてセルティックスに大敗したウォリアーズ。主砲カリーも脱帽「彼らを称賛すべきだ」<DUNKSHOOT>

今季のゴールデンステイト・ウォリアーズは、1月まで20勝24敗と勝率5割以下に沈んでいたが、2月以降の16試合で12勝、オールスター後も5勝2敗と波に乗っていた。

しかし、現地時間3月3日(日本時間4日、日付は以下同)に敵地で行なわれたボストン・セルティックス戦は、前半で44点差をつけられる一方的な展開に。大量リードを奪われたウォリアーズのスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)は後半開始から主力のステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンをベンチに下げるなど早々に白旗を掲げ、最終スコア88-140で完敗した。

試合序盤は打ち合いの様相を呈していたが、ウォリアーズは第1クォーター残り6分からわずか1点しか取れず、その間にセルティックスに23点を献上。さらに、このクォーターだけでジェイレン・ブラウンの5本を筆頭に、10本の3ポイントを決められて一気にペースを持っていかれた。

この日、セルティックスが3ポイントを49本中25本(成功率51.0%)決めたのに対し、ウォリアーズは41本中7本(同17.1%)の成功、ファーストブレイクポイントでも42-12と大差がついた。
9本の3ポイントをすべてミスし、今季ワーストの4得点に封じ込められたカリーは、「彼らは1クォーターで10本の3ポイントを決めた。これは僕たちが相手チームに対してやっていたことだ。特にアウェーの試合では、士気を下げることができるからね。彼らはそれを利用した。そうなると、一方のエンドでホームランバスケットボール(3ポイントを多用するスタイル)をプレーしなければならないように感じるんだ」と振り返った。

両チームは2022年のファイナルで対戦。この時はホームコート・アドバンテージを保持していたウォリアーズが4勝2敗で勝利したものの、昨季はセルティックスがファイナルへあと1勝に迫ったのに対し、ウォリアーズはカンファレンス準決勝で敗退。今季もセルティックスがイースト首位を快走する一方で、5日時点でウォリアーズはプレーイン最終ラインのウエスト10位と、2年間で立場は完全に逆転したと言ってもいいだろう。

そんなセルティックスについてカリーは「彼らのプレーぶりを見ていると、アイデンティティを確立したように見える。自分たちが何者なのかを理解しているんだ。彼らを称賛すべきだ。今夜の彼らは、立ち上がりから僕らを圧倒した。嵐のような展開だったよ」と強さを認めざるを得なかった。

ウォリアーズは6日にホームでイースト2位のミルウォーキー・バックスと対戦する。屈辱的な大敗からバウンスバックして勝利を手にできるか注目したい。

構成●ダンクシュート編集部

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