パイレーツの有望株スキーンズは開幕マイナーが決定 GMが明言

日本時間3月6日、パイレーツのベン・チェリントンGMは有望株ポール・スキーンズに開幕ロースター入りしないことを伝えたと明らかにした。もともと可能性は低いと思われていたが、昨年のドラフト全体1位指名でプロ入りした右腕が開幕ロースターに登録されないことが正式に決定したことになる。チェリントンGMによると、スキーンズはもうしばらくのあいだ、メジャーのスプリング・トレーニングに参加する予定。その後はマイナーのシーズン開幕に向けて準備を進めていくようだ。

チェリントンGMは「彼はまだマイナーでもフルシーズンをプレーしていないからね」とコメント。「できるだけ早く、ピッツバーグの勝利に貢献できる選手になってほしいと思っている。もう少しのあいだ、メジャーのキャンプに帯同させることで、様々な経験ができると思う。それは彼の成長をスピードアップさせるはずだ」と有望株右腕への期待を口にした。

現在21歳のスキーンズはプロ1年目の昨季、ルーキー級で1試合、A級で2試合、AA級でも2試合に先発。今年のオープン戦は、ここまで先発で1試合、リリーフで1試合に登板している。昨季AA級まで到達していたことを考えると、今季はAA級もしくはAAA級で開幕を迎えることになりそうだ。

スキーンズはチェリントンGMから開幕ロースター入りしないことを通達され、「僕はプロ入りしてから(マイナーで)6回2/3しか投げていない。それで開幕ロースター入りした場合、前例のないことだと言われた。自分ができないとは思わないけれど、事情は理解しているよ」とコメント。近年の大物投手を見てみると、ゲリット・コール(ヤンキース)はマイナーで200イニング以上を投げており、スティーブン・ストラスバーグ(ナショナルズ)もマイナーで50イニング以上投げてからメジャーに上がっている。パイレーツがスキーンズの昇格を急がなかったのは当然の判断と言えそうだ。

スキーンズは大学時代、1年時が26回2/3、2年時が85回2/3、3年時が122回2/3と徐々に投球イニングを増やしていった。このペースで投球イニングを増やすと、今季は160イニング前後が目安となる。なお、チェリントンGMはスキーンズを大事に育てていくために、投球イニングを管理していく方針を明らかにしている。

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