あなたの周りには、<手助け>と《お節介》を履き違えている人はいませんか?
そういう人に限って、周りが見えていないことが多く、トラブルメーカーになっていることも。
これは筆者の知人から聞いた、ちょっと厄介な人のお話です。
厳しくも優しい職場で一生懸命働いていた
私は、とある生命保険会社に勤める会社員。
「保険会社は大変だよ」
と元セールスレディーだった母から口酸っぱく聞いていた私。
そのため、入社当初は不安でいっぱいでした。
でも先輩はみんな厳しさがありつつも優しく、成長できそうな部署。
叱られることも何度かあったものの、その分上手くいったときにはしっかり認めてくれて。
切磋琢磨できる職場で、一生懸命仕事に向き合えていました。
わざわざ陰口を本人に伝えてくる女性
そんな中、人手不足もあってか、部署に契約社員の方が入ってきました。
40代のその女性、A子がとにかく厄介者で……。
「あの人、あなたのこと仕事ができないってボヤいていたわよ」
「さっき女子トイレで先輩たちがあなたのことで悩んでるみたいだったわ」
とにかく、どこでも聞き耳を立てては、陰口を本人に直接伝えてくる<お節介大好き人間>だったのです!
聞きたくないのに嫌な話ばかりされてしまい……
陰口を言っていたというのは、私がミスしたことが原因でした。
自分がいけないと分かっていたので、仕方ないと納得できます。
でも、そのことをわざわざ伝えられると、正直嫌な気持ちになってしまうのも事実。
そんなこっちの気持ちなど考えもせず、とにかく人の陰口や噂話に敏感なA子に困っていました。
何度か<報告>を受けるうちに、もう聞きたくないと思った私。
そこで思い切って伝えてみたのですが……。
「親切心からしたのに」と逆ギレされた!
「あら、上司が何で悩んでるのかあなたに伝えたかっただけよ」
「私はアドバイスしてあげたのに」
「むしろ感謝してほしいわ」
A子は《あくまであなたのためを想って話していたのよ》というスタイルを正当化してきたのです。
そのうちに
「お節介とでも思ってるんでしょう」
「人の善意を踏みにじるなんて!」
と逆ギレする始末。
親切心だったのかもしれませんが、<手助け>と《お節介》の違いも分からないなんて……。
言われた方の気持ちを考えずに<個人的な正義感>を振りかざしてくるA子に懲りた私。
その後は距離を置くことで、なるべくA子とは仕事以外で話さないように徹底。
念のため、上司にだけ、一連の話を相談しておきました。
すると、他にも何名かA子の<お節介>に困っていた社員がいることが発覚!
A子は仕事もおろそかにしがちで、勤務態度も良好とは言えず。
結局、契約が更新されることはないまま、3か月後に辞めていきました。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:一瀬あい