オープンAI、マスク氏提訴に反論 過去の経緯暴露

[5日 ロイター] - 生成AI(人工知能)「チャットGPT」を開発した米オープンAIは5日のブログで、同社が人類の利益のためにAIを開発するという設立当初の理念を放棄したとする米実業家イーロン・マスク氏の主張に反論し、裁判で全面的に争う考えを示した。

マスク氏は先週、自身が共同設立したオープンAIとサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)を契約違反で提訴。同社がマイクロソフトの出資を受け、営利を追求していると主張した。

オープンAIによると、同社とマスク氏は2017年に、汎用人工知能(AGI)構築の資金捻出に向けた次のステップは営利組織設立だと決定。マスク氏は過半数株式、取締役会の初期支配権、最高経営責任者(CEO)就任を求めた。

だが、個人による絶対的な支配は理念に反するとオープンAI側が考えたため、双方は条件で合意できなかった。

マスク氏はその後、オープンAIに電気自動車(EV)大手テスラとの統合を求め、「ドル箱としてテスラと一緒になるべき」とするメールを送ったという。

マスク氏とテスラのコメントは得られていない。

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