フィリピン、インフレ勝利宣言には時期尚早 なおリスク=中銀総裁

[マニラ 6日 ロイター] - フィリピン中央銀行のレモロナ総裁は6日、インフレに勝利したと宣言するには時期尚早だと述べた。

2月のインフレ率は前年比で3.4%と1月の2.8%から伸びが加速。食品と輸送価格の上昇が反映された。

中銀は、先月まで3会合連続で政策金利を6.50%に据え置いている。次回会合は4月4日。

レモロナ氏は定例記者会見で、コメ価格上昇などインフレ拡大リスクを考慮すると、中銀として早期に利下げに踏み切る可能性があるとはまだ言えないと説明。一方、追加利上げを行う公算は小さいとした。

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