「裏金」横領や詐欺の可能性もと課題提起

 立憲民主党の岡田克也幹事長は5日の記者会見で、同党の石橋通宏参議院議員が同日の参院予算委員会で自民党安倍派参議院議員が自民党安倍派の派閥パーティーを巡る裏金で「参議院選挙時に全額キックバックを受けていた」ことへの質問に岸田文雄総理(自民党総裁)が「把握できていない」などと答弁したことについて「きちんと確認すべき」と事実把握に努めるよう求めた。

 また「横領や詐欺の可能性も出てくる」として「残された課題」とも提起した。安倍派出身の参議院議員では橋本聖子元五輪担当大臣が2018年~20年の3年間に2057万円のキックバックを受けていたが選挙年の2019年は1566万円と突出している。世耕弘成元経済産業大臣も2018年~21年の4年間に1542万円のキックバックのうち2019年が604万円と突出していた。

 ほかにも堀井巌元外務副大臣も2018年~22年の5年間で876万円のキックバックを受けたが2019年は308万円と他の年が100万円台なのにこの年は300万円台になった。22年の選挙では佐藤啓元財務大臣政務官が2018年~22年の5年間で306万円のキックバックを受けたが22年が214万円と3分の2を占めた。野党は「選挙に裏金が使われていなかったか徹底解明を」と求めている。(編集担当:森高龍二)

「参議院選挙時に全額キックバックを受けていた」ことへの質問に岸田文雄総理(自民党総裁)が「把握できていない」などと答弁したことについて「きちんと確認すべき」と事実把握に努めるよう求めた

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