三菱地所/26年春、軽井沢に商業施設オープン

三菱地所は3月6日、長野県・軽井沢駅北口に駅直結の新たな商業施設を2026年春オープンすると発表した。

<商業施設イメージ>

「(仮称)軽井沢駅北口東側遊休地活用事業計画」として、しなの鉄道が所有し、1997年の北陸新幹線開業により廃線となった旧信越本線の線路跡地を活用するもの。

敷地を三菱地所が賃借して、軽井沢駅自由通路直結の商業施設を開発。アクアイグニスとカルチュア・コンビニエンス・クラブが温浴施設、宿泊施設、飲食・物販店舗などを運営する。

軽井沢駅前という立地特性を踏まえ、「信州らしさを発信し、体感できる 好奇心を”くすぐる”ゲートウェイへ」をコンセプトに設定。地域社会との連携を進め、軽井沢、さらには信州全体の発信、活性化に貢献したい考え。

<計画地>

三菱地所は、長野県おいて、八十二銀行・三菱グループの金融機関・三菱地所との間で長野県の地方創生に関する連携協定を締結。長野県上田市でのプログラミング教室の開催、しなの鉄道の車両更新費用捻出を目的としたインパクト投資ファンドの立ち上げ・情報発信、軽井沢ウイスキー社と地域発のウイスキーブランド「軽井沢」のブランディング・販売促進に向けた協定締結、ワーケーション施設「WORK×ation Site 軽井沢」の運営を行っている。

アクアイグニスは、世界的に著名なシェフ・パティシエによるレストランや、国内外で活躍するクリエイターがデザインする温浴・宿泊施設などからなる複合温泉リゾートを開発・運営している。代表的な施設は三重県の「湯の山温泉 アクアイグニス」、街づくりと商業を掛け合わせた「VISON(美しい村)」。

また、CCCは軽井沢エリアにおいて、2015年に軽井沢町から唯一の書店がなくなったことを受け、2018年に「軽井沢書店」を開業した。2023年3月にオープンした「Karuizawa Commongrounds」(軽井沢町長倉鳥井原)は、「軽井沢書店 中軽井沢店」を中核とし、インターナショナルスクール、ワインショップ、雑貨、デリなど8つの施設が点在。約1万1570m2の複合施設となっている。

■(仮称)軽井沢駅北口東側遊休地活用事業計画
所在地:長野県北佐久郡軽井沢町大字軽井沢字中谷地1178-1293など
アクセス:JR北陸新幹線・しなの鉄道「軽井沢」駅 徒歩1分
敷地面積:約1万3000m2
用途地域:近隣商業地域
土地所有者:しなの鉄道
建築面積:約4400m2
延床面積:約5400m2
構造・規模:鉄骨造 平屋建ておよび2階建て(一部3階建て)計6棟
主要用途:温浴施設・宿泊施設、飲食・物販店舗など
建築主:三菱地所
設計者:太陽工業・アライ設計共同企業体
施工者:太陽工業

■三菱地所の関連記事
グラングリーン大阪/商業施設の一部を9/6先行開業、19店舗オープン

© 株式会社流通ニュース