午後3時のドルは149円後半へ小幅安、イベント前に円買い戻し

Shinji Kitamura

[東京 6日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場終盤から小幅安の149円後半で取引されている。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言などの注目イベントを前に、円を買い戻す動きが目立ったという。

ドルは朝方の高値150円前半から149円後半へじり安となった。特段の手掛かりはなかったものの、今週予定されている「多くの注目イベントを前に、高水準に積み上がった円売りポジションを巻き戻す動きが出ているようだ」(外銀アナリスト)との声が聞かれた。

米国では、パウエルFRB議長が今夜とあす、上下院で半期に一度の議会証言に臨むほか、8日には雇用統計の発表が控えている。

米商品先物取引委員会(CFTC)がまとめたIMM通貨先物非商業部門の取組状況によると、投機筋の円の売り越し幅は2月27日時点で13万2705枚と、2017年11月以来、6年4カ月ぶりの高水準に達していた。

投機筋の円買い戻し圧力は、対ドル以外の通貨にも波及した。2月前半に171円後半を付けて史上最高値を更新したスイスフランは、現在169円半ばまで下落している。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 149.91/149.92 1.0855/1.0856 162.73/162.74

午前9時現在 150.05/150.06 1.0855/1.0856 162.88/162.92

NY午後5時 150.03/150.06 1.0855/1.0859 162.90/162.94

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