シーズン162試合出場 史上最多は「鉄人」カル・リプケンJr.の10回

MLBのレギュラーシーズンは約6ヶ月間で162試合を戦うスケジュールとなっている。近年は主力選手に適度な休養を与えるチームが増え、全162試合に出場する選手はほとんどいない。昨季は両リーグでわずか4人だけだった。MLB公式サイトではシーズン162試合出場の回数をランキング形式で特集。史上最多回数を誇るのはもちろん、2632試合連続出場のメジャー記録を持つカル・リプケンJr.(10回)である。現役ではマーカス・セミエン(レンジャーズ)とマット・オルソン(ブレーブス)の3回が最多となっている。

今回のランキングは「全試合出場」ではなく「162試合出場」をカウントしているため、ア・リーグは1961年以降、ナ・リーグは1962年以降が対象。ストライキなどで短縮されたシーズンは除外され、2021年のブレーブスのように161試合でシーズンが終了した場合もカウントされていない。一方、ワンゲーム・プレーオフの開催などによって試合数が162を超えた場合はカウントされている。

シーズン162試合出場を4回以上達成したのはメジャー史上14人だけ。セミエンとオルソンは今季達成することによって、このグループの仲間入りを果たすことができる。最多の10回を誇るリプケンJr.は1982年から1998年にかけて2632試合連続出場を達成。161試合で終了したシーズンが何度かあるほか、ストライキの影響で1994年と1995年が短縮シーズンとなったため、回数にカウントされなかった。疲労が溜まったときに休養を取ることが当たり前となっている今、リプケンJr.の10回に並ぶ選手が現れることは考えにくい。

2位はピート・ローズの8回。メジャー史上最も多くの試合(3562試合)に出場した選手であり、162試合出場8回のほかにも150試合以上に出場したシーズンが9回ある。41歳で162試合、42歳で151試合に出場しているのは驚異の一言だ。この頑丈さが通算4256安打という大記録を生んだ。

3位はスティーブ・ガービーの7回。70年代から80年代にかけてドジャースやパドレスで活躍した一塁手であり、1976~80年には5年連続で162試合出場を達成している。1974年から1983年にかけて1207試合連続出場をマークしたが、これは現在もナ・リーグ記録として残っている。

日本人選手で162試合出場を経験しているのはイチローと松井秀喜の2人。イチローは2005年、2008年、2010年、2012年と4回達成し、歴代7位タイにランクインしている。一方の松井はメジャー1年目の2003年から3年連続で162試合出場を達成。しかし、2006年5月に左手首を骨折し、それ以降は150試合以上に出場したシーズンすらなかった。

シーズン162試合出場の達成回数ランキングは以下のようになっている(★は現役)。

1 カル・リプケンJr.(10回)
2 ピート・ローズ(8回)
3 スティーブ・ガービー(7回)
4 ミゲル・テハダ(6回)
4 ビリー・ウィリアムス(6回)
6 フアン・ピエール(5回)
7 プリンス・フィルダー(4回)
7 イチロー(4回)
7 ジェフ・バグウェル(4回)
7 ジョー・カーター(4回)
7 アルフレッド・グリフィン(4回)
7 デール・マーフィー(4回)
7 ロン・サント(4回)
7 ブルックス・ロビンソン(4回)
15 マーカス・セミエン(3回)★
15 マット・オルソン(3回)★
15 松井秀喜(3回)
15 ほか6人(3回)

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