神島の経営は22人超 和歌山県立高校入試の本出願、田辺工・情報は10人超

2024年度県立高校入試の出願状況(和歌山県の紀南関係分)

 和歌山県教育委員会は5日、2024年度県立高校入試の本出願状況を発表した。日高以南の全日制で競争倍率が1倍を超えたのは4校5学科。このうち、神島の経営科学科では、入学者枠120を22人上回る142人が出願した。

 県立高校入試の一般選抜では、本出願の際、2月下旬の一般出願から志望先を変更できる。神島の経営科学科は161人が一般出願し入学者枠を41人上回ったが、本出願は19人減少した。これに伴い、倍率は1.34倍から1.18倍に下がったが、県内では4番目に高かった。

 日高以南で、次に超過数が多かったのは田辺工業の情報システム科。入学者枠40に50人が出願し、県内では2番目に高い1.25倍となった。一般出願は4人超過の1.10倍だった。

 神島の普通科は入学者枠120に対し127人が出願し1.06倍。一般出願は14人超過の1.12倍だった。紀央館の普通科は入学者枠118にスポーツ推薦を含む123人が出願し1.04倍。一般出願より5人減った。田辺の普通科は入学者枠200に203人が出願し1.02倍。一般出願より3人減った。

■県立全日制0.89倍 4年連続過去最低

 全日制全体では29校4分校56学科・コースが6123人を募集し、スポーツ推薦を含む5432人が出願した。現行の入試制度が始まった09年度以降では最低の0.89倍で、この数字は4年連続。一般出願では過去最低を更新する0.88倍だったが、出願者が18人増えた。

 一般出願より出願者が増えたのは18校1分校26学科、減ったのは16校20学科。出願者が入学者枠を下回ったのは23校4分校37学科だった。

 一方、定時制は7校9学科が495人を募集し176人が出願した。

 学力検査は11日、面接や実技検査などは12日、合格発表は19日午前10時。

© 株式会社紀伊民報