愛猫にやってあげたい「ツボマッサージ」4選 効果的にやり方のコツも伝授

猫が喜ぶツボ押しのコツと注意点

マッサージやツボ押しで血行が良くなったり落ちていた体調が回復したりするのは人も猫も同じです。そんなマッサージの効果を高めるにはコツがあります。

いちばんは、猫がリラックスできる環境でおこなうことです。猫が甘えてきたタイミングで、飼い主さんも落ち着いていられるときがおすすめです。室温なども、猫が快適に過ごせる状態にしておきましょう。

最初は猫が触られ慣れている部分を撫でるところからはじめて、徐々にツボ押しに移行していくと、猫もすんなり受け入れてくれます。

ツボを押すときにもあまり力を込めないのもコツです。人間が気持ちよく感じる力加減は猫には強すぎるので、軽く押したり撫でたりするくらいを心がけましょう。

注意点としては、猫が嫌がったらすぐにやめる、触られるのを嫌がる部分は触らないことです。中には触られることが極度のストレスになる猫もいます。触らせてくれるのは信頼関係のある飼い主さんがするからこそ安心できるマッサージです。

もし触らせてくれないようであれば徐々に信頼関係を築きながら、距離を縮めることから始めましょう。また持病がある場合はあらかじめ獣医師に相談してください。また、猫に害があるとされるアロマオイルは使わないようにしましょう。

1.顔ツボマッサージでリラックス&ストレス解消

猫の顔にはたくさんのツボがあります。お腹や手足に触られるのは苦手でも顔なら大丈夫という猫は多いのです。最初は顔まわりのツボ押しからはじめると猫がストレスを感じにくいでしょう。

おすすめは目頭の上にある「睛明(せいめい)」です。目頭から目尻まで指の腹でなぞるようにします。このツボは気持ちをリラックスさせ、ストレス解消にも効果があると言われています。

また左右の耳の中間にある「百会(ひゃくえ)」は万能のツボとも呼ばれ、こちらもストレス解消に効果が期待できるツボです。

ほかに耳の付け根の「風池(ふうち)」、眉間の「印堂(いんどう)」など、数多くのツボがあり、撫でるだけでも良い効果があるようです。

2.背中のツボを刺激して免疫力アップ

背中には背骨に沿って多数のツボが並んでいます。毛並みに沿って手のひらで撫でるだけでも効果がありますが、首から尻尾の付け根にかけて背骨の両側から指でつまむように軽く押してあげると良いでしょう。

ここには「肺兪(はいゆ)」「心兪(しんゆ)」「肝兪(かんゆ)」「腎兪(じんゆ)」など、さまざまな内臓とつながりのあるツボがあり、撫でたりツボ押しをしたりして刺激してあげることでホルモンバランスや免疫力が向上すると言われています。

3.食欲がないときにはお腹をマッサージ

お腹にもさまざまなツボがあります。おへその両側の「天枢(てんすう)」、上下の「中脘(ちゅうかん)」と「中極(ちゅうきょく)」は胃腸のコンディションを整えるのに効果的だとされるツボです。

指の腹で軽く撫でたり、手のひらを当ててさするようにマッサージすることで食欲の回復が期待できます。

また後ろ足のかかとの内側あたりにある「三陰交(さんいんこう)」も胃腸の活動を助けるツボなので、食欲が落ちる夏場や病み上がりなどの際に刺激してあげると良いでしょう。

4.便秘がちな猫にはお腹と背中のツボが効果的

上であげた「中脘」や「天枢」は便秘にも効くとされます。お腹に手を当てて時計回りにマッサージしてあげましょう。はじめる前に手を温めておくと嫌がられにくく、マッサージ効果も高められます。

とは言え、猫にとっては急所に当たるお腹は触らせてもらえないことも多いので、無理強いは避けてください。

また、背骨まわりの「脾兪(ひゆ)」「胃兪(いゆ)」「大腸兪(だいちょうゆ)」のほか、尻尾の付け根の「尾根(びね)」、尻尾の先端の「尾端(びたん)」なども便秘に効くと言われています。

まとめ

猫は撫でたりブラッシングしたりするだけでもマッサージ効果がありますが、ツボを意識することで効果をより高められます。

マッサージやツボ押しには体調をよくしたりストレスを軽減したりできるメリットがあるだけでなく、猫にとっても心地よいリラクゼーションでもあります。

また飼い主さんにとっても猫とのスキンシップを増やせるのですから、取り入れない手はありません。猫が甘えてきたらぜひ試してみてください。

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