「20誌ぐらいに持ち込んでもサッパリ」だった漫画家、フランスで人生が変わる!?

3月6日「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送)、大竹メインディッシュのコーナーに漫画家、じゃんぽ~る西さんが登場した。じゃんぽ~る西さんが2005年、ワーキングホリデーでパリに住んだ経験をマンガにした『パリ愛してるぜ~ 男一匹パリ暮らし』が昨年11月、文庫化されている。現在、結婚して子も2人いるという。

大竹まこと「パリにいらっしゃったのは何歳のときですか?」

じゃんぽ~る西「31ですね。ワーキングホリデー・ビザというので行って、ビザのリミットが30歳なんです。ギリギリのビザで行く、“ギリホリ”で行っていました。そのときは1年間のビザなので1年、そのあとは行ったり来たり、短期で滞在していました」

大竹「なんで日本を離れちゃったんですか?」

西「マンガのアシスタントを3年間やっていまして。玉井雪雄さんの『ビッグコミックスピリッツ』の週刊連載のアシスタントに入っていました。毎週毎週、18ページのマンガをつくるというところで」

壇蜜「かなり大変じゃないですか!」

西「アシスタントは自分のマンガも売り込むんですよ。僕もやっていたんですけど、にっちもさっちもいかなくて……。最後20誌ぐらいに売り込んだんですけどサッパリで。もう日本には自分の居場所というか仕事はない、と思って、そのとき友人が『ワーキングホリデー・ビザというのがある。俺、やろうと思っているんだ』と言うから、『そうなの?』と。景気づけというか『目標ほしいな』と思って。そしたらギリホリで行けちゃったという」

壇蜜「20誌(ぐらい)持ち込みしたんですね……」

西「しました。それでフランスに行くと決めた途端に、3年間何もなかったのに、急に日本の仕事が来たんですよ(笑)」

壇蜜「タイミング!」

西「全然ダメだったのに。もう行く準備をして、フランス関係の漫画家さんとかに連絡とって、どう生活すれば、家をどう探すんだ、と準備していたときに日本の出版社から『君は新人として枠ができたから仕事あげます』となっちゃって。周りから『ようやく掴んだチャンスなのにフランス行くの?』と言われたんですけど、気持ちとしてはもうそっちに行っていて。編集の方も『じゃあ3ヶ月ぐらい行ってくれば?』と」

壇蜜「待っていてくれたんですね」

西「それで行って、行ったら楽しかった。そうしたら日本の求めているものが描けなかったんです。パリで、セーヌ川でビールとか飲んでいるとき、日本から『夏だからホラー特集だ』『ホラーマンガを描いてくれ』みたいなオーダーが来るけど描けなくて(笑)」

大竹「そりゃ描けないよ(笑)」

西「それでどんどんズレちゃったという(笑)。こっちも『描きたい人に描かせて』みたいになって、日本で待ってくださっている方も『なんだこいつは』みたいになってくる。それでこうなっちゃいました(笑)」

このあとは西さんがパリでの具体的な生活について語った。詳しくはradikoのタイムフリー機能で語ってほしい。

© 株式会社文化放送