「ずっと見られていた」と少女が恐怖を吐露…娘のお泊まり会で父親がスムージーに薬物混入

米オレゴン州で、12歳の少女3人に規制薬物を飲ませた父親が起訴された。

レイク・オスウィーゴ市警の発表によると、昨年8月26日、マイケル・メイデン被告(57)は娘(12)の友人3人が泊まりに来た際、薬物をマンゴースムージーに混ぜて3人に飲ませたという。

メイデン被告は先週まで起訴され、PEOPLEが入手した宣誓供述書によると「(被告はは)常に私たちの行動を監視していて、会話に何度も口を挟んできた」と少女たちは話していたという。

事件当日、娘と友人3人をネイルサロンに連れ出し、ピザを買って帰宅。メイデン被告は少女たちに「スプリンクラーで遊んだ後、お風呂に入って寝なさい」と指示し、マンゴースムージーをつくって振る舞った。

スムージーには小さな白い塊が浮いており、1人が「いらない」と突き返すと、もう一杯作り出して「飲みなさい」と強要。少女は口をつけたものの、味がおかしかったため他の少女とグラスを交換したところ、メイデン被告は「かなり動揺していた」そうだ。

地下室で4人がベッドに入った後、スムージーを飲まなかった少女はこっそり部屋に入ってくるメイデン被告に気が付いた。彼は座って少女たちをしばらく凝視した後、腕を組んで眠っている2人を引き離したり、鼻の下に指を置いて熟睡しているかどうかを確かめたりしていたという。

眠ったふりをしていた少女は恐怖に震えながら、メイデン被告が部屋を出た隙に「怖いよ。気づいてもらえないかもしれないけど、迎えにきて!お願い、お願い、お願い!」と母親に対してメッセージを送った。

メッセージに気づいた母親は他の保護者に連絡を取り、午前3時頃にメイデン被告の家へ。「連れて帰る」と告げるとメイデン被告は焦り、「理解できない。寝ているから、朝また来てください」と頼んだが、保護者たちは娘を連れ帰った。

翌朝、3人の少女は病院に運ばれ、保護者と共に警察の事情聴取を受けた。1人は「まともに歩けず、バランスを取るのに母親の助けを借りた」、もう1人は「立ち上がろうとしたら倒れ込んでしまって、今までに経験したことのないほど深く眠ってしまった」と供述。彼女たちの尿からはベンゾジアゼピン系の抗不安薬が検出されたという。

メイデン被告は規制薬物を他人に摂取させた罪など合計9つの罪状で起訴されたが、「あの日は酔っ払っていたようだ」と無罪を主張、5万ドル(約750万円)を払って保釈された。事件の2カ月後、メイデン被告は16年連れ添った妻と離婚し、現在はワシントン州バンクーバーで生活していると、KIRO7は報じている。

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