パリピ岸田首相、98.4%がパーティー収入の唖然…国会では「裏金の定義知りません」で責任逃れ

写真:Yonhap/アフロ

3月5日、参院予算委員会では自民党の裏金問題が議題にのぼったが、いつものように「堂々めぐりの議論」が繰り広げられることに。質問に立った国民民主党の川合孝典議員も、冒頭に「裏金問題(を議論するの)は時間のムダなんですが」と、自民党の調査が進展しないため、まともな国会論争ができないと苦言を呈していた。

「その川合氏が、岸田首相に『裏金とはどういうものか』と質問すると、首相は『定義については衆議院の議論においてもあったが、(私は)裏金の定義に確たるものは持っていない』と答弁しました。

また、不記載の金額についても『全額、手をつけずに置いておいた者もいれば、全額領収書を保存していた者もいる。政治活動にかかわる支出だと聞いている』など、これまでの『のれんに腕おし』の答弁を繰り返すだけでした」(政治担当記者)

その後、共産党の田村智子議員が「派閥が議員事務所に記載するなと指導したのは、組織的な犯罪がおこなわれたことになるのでは」と岸田首相に問いただすと、「組織的犯罪という言葉の定義は承知していない」と答えるにとどまった。

「さらに田村氏は、岸田首相の『パリピ(パーティー好き)』ぶりを取り上げました。岸田首相の資金管理団体『新政治経済研究会』の2022年分の収入のうち、政治資金パーティーによる収入が98.4%を占めていたことが明らかになりました。

岸田首相は、2月29日の衆議院の政治倫審査会(政倫審)でも立憲民主党の野田佳彦元首相に「2022年だけで7回、開催していた」と指摘されましたが、田村氏の資料によれば、総収入約1億5765万円のうちパーティー収入は1億5509万円にもなります。パーティーは2022年7月に安倍晋三元首相が暗殺されたあともずっと続いていました」(政治ジャーナリスト)

岸田首相は、野田氏から「内閣総理大臣になったら、やめないといけない慣習だと思いますよ」と追及され、渋々ながら「内閣総理大臣としてパーティーを開催することは、今は考えていない」「在任中はやることはない」と答弁した。

こうした生煮えの答弁に、ニュースサイトのコメント欄には、

《くだらない言い訳していないで素直に「政治資金集めてました、何故ならば理由がこうだからです」ってしっかり言えばいいのに》

《大臣規範の『国民の疑念を招きかねない』ということにはあたらないと判断した次第だ 疑念を招くか招かないかは、あなたの判断ではない 国民の判断だ》

《7回もの政治資金パーティーは全て「勉強会」だとか。どこの世界に1億5千万円もの水揚げがある勉強があるのか》

など怒り書き込みが目立った。問題解決に向けた岸田首相のリーダーシップがまったく見えない。

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