16日「SDGs甲子園」南東北大会出場 磐城桜が丘高2年生チーム「フリーズドライで飢餓問題解決」

「みらい甲子園」ファイナリストとなった(左から)渡辺さん、榊原さん、斉藤さん

 福島県いわき市の磐城桜が丘高2年生チーム3人は、3月16日に山形市で開かれる「SDGs QUEST みらい甲子園」南東北エリア大会にファイナリストとして出場する。「フリーズドライで日本の栄養・世界の飢餓問題を解決する」をテーマにしたアイデアをまとめ、プレゼンテーション動画を作って提出した。動画の審査を経て当日、会場で各賞が発表される。

 大会は実行委員会の主催で、福島、宮城、山形の3県の高校生が社会課題解決に向けたアイデアを競う。国連の持続可能な開発目標(SDGs)に沿って気候変動やエネルギー、生物多様性、ジェンダー、水など地球や人間社会にあるさまざまな問題の解決策を考える。昨年9月から12月にかけてプランを募集した。書類による1次審査を通過した13チームが、ファイナリストとして5分以内のプレゼンテーション動画を提出して審査を受けている。

 同校の2年生は「総合的な探究の時間」でSDGsをテーマに学んでいる。今回出場するチームのメンバーは榊原帆香(ほのか)さん、渡辺結菜(ゆいな)さん、斉藤しおりさん。チームはSDGsの中の「世界の飢餓問題解決に向けて」に着目。「栄養豊富で長期保存が可能なフリーズドライ食品を開発し、日本の栄養問題と食品ロスの改善につなげる。製造工場を途上国に移転することで、現地の人の栄養状態の改善や雇用創出による貧困の解消に結び付ける」と提案した。

 渡辺さんがフリーズドライのスープのレシピ作り、榊原さんがレシピを元にしたスープの調理、斎藤さんが飢餓問題について調べた。チームリーダーの榊原さんは「3人が役割分担しながら考えた。自分たちのアイデアが評価されてほしい」と語った。

(いわき版)

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