アニメ『俺だけレベルアップな件』観月や馬渕(まぶち)に“死亡フラグ”!? 初期メン再集結が不穏すぎると話題「仕組まれてるような…」

3月2日(土)よる12時よりTOKYO M✕ほかにてアニメ『俺だけレベルアップな件』第8話が放送された。高難度ダンジョン【悪魔城】の“門番”ケルベロスとの激戦を制した主人公・水篠旬(みずしのしゅん)。だが、母の病を治すための【命の神水】を手に入れることはできなかった…。さらなるレベルアップを誓い気持ちを新たにする旬は、とあるレイドで思わぬ再会を果たす。その相手は、あの“二重ダンジョン”で生き残った観月や馬渕(ぶち)たちだったーー。だが感動の対面にキャラクターたちが涙ぐむ一方、視聴者からは「うわぁ…すごい何かを感じる偶然…」「集められたのは何かの陰謀?」「なんか仕組まれてるような…」と不穏な声が。“出来すぎ”の展開に、誰かが犠牲になる“フラグ”ではないかと予想されている。

(以下、アニメ最新話までのネタバレを含みます)

◆“19回”の約束

病院の一室、旬は謎の病【溺睡症(できすいしょう)】によって眠り続ける母親を見舞っていた。彼女の痩せた左手にそっと手を重ねる…。万病を治すとされるアイテム『命の神水』が頭をよぎる。作成に必要な“素材”はダンジョン『悪魔城』に眠っているが、今の実力では挑戦することさえかなわない。もっとレベルアップを…もっと…! “再挑戦”を誓う旬の瞳は力強く輝いていた。

病室で「強くならなければ」とつぶやいた旬は、その手段を求め動き出す

「えっ! 引き受けてくださるんですか!?」。うれしそうな声がカフェ中に響き渡る。声の主は以前、あの右京隼人たちに“数合わせ”として呼ばれたC級レイドで旬と行動を共にした諸菱賢太(もろびし けんた)。旬が右京を含む6人のハンターを手にかけたことを彼は「正当防衛です」と気遣った上で、その実力を見込んであるお願いをしてきていた。

それは、彼の父親が経営する『諸菱(もろびし)建設』がハンターの新ギルドを立ち上げるため、自身がそのギルドマスターになるための手伝いをしてほしいというもの。そのためには“レイド経験が20回以上のハンターであること”が必須条件。先日の右京たちとの一件を含め、諸菱は残り19回のC級レイドを共にしてほしいと旬に懇願。彼はそこで自分という存在を父親に認めさせたかったのだ。

旬はリスクを避けるために最初こそ諸菱の申し入れを断っていたが、“状況”は変わった…。『命の神水』を手に入れるための“成長”の場にできるならと、改めて引き受けることを決めたのだ。「ただし、条件がある」。リスクを抑えるため、ダンジョンのクリア自体は旬と諸菱の二人だけで行うこと。

C級レイドには最低でも8人のメンバーが必要となるため、残りは“数合わせ”として呼ぶ必要があるが、旬たちさえ無事であれば“19回 連続無事故の攻撃隊”が出来上がる。「親父さんに実力を認めてもらう絶好の材料じゃないか?」。旬に諭されて諸菱は「なるへそ…!」と拳を握る。「そうしましょう、水篠さん!メンバーとゲートは僕が手配しておきます!」。張り切る諸菱に、旬はフッとほほ笑むのだった。

ギルドマスターを目指すD級ハンター諸菱賢太

◆再会、そして…

旬のレベルは現在26。初期ステータスでは10だった筋力値も今では71に、素早さは80にまで上昇。HPゲージも5000を超えていた。腕立てなどのデイリークエストをこなすたびに“振り分けられる能力値”が3ポイント手に入るが、さすがの旬も物足りなさを感じていた。「(もっと手っ取り早くレベルを上げたいが、C級ダンジョンは諸菱くんの連絡待ち…)」。以前、思わぬ形で体験した“デイリークエスト未達成のペナルティー”をあえて受ける手もあるが、レベルを上げられる保証はない…。

そんな折、スマホが鳴る。ハンター協会によるD級ゲート攻略に際する攻撃隊の編成要請だ。単独では戦えず、またリスクを負うことになるが……「ないよりマシか」。つぶやく旬の足を赤信号が止める。 “じれったいなぁ”。旬はポッケに手を突っ込んで、空を仰ぎ見る…。そうして気乗りしないまま招集現場へと向かう旬の背中に、ある人物が声をかけた。「まさかとは思ったが水篠君じゃないか!」。あの“二重ダンジョン事件”を生き延びた一人、馬渕勲(まぶち いさむ)その人だった。

C級ハンターの馬渕(左) “二重ダンジョン”ではギリギリまで旬に寄り添ってくれた

単なるD級ダンジョンから謎の“神殿”へとつながっていた“二重ダンジョン”。旬たちはそこで巨大な石像群に襲われ、13人いたハンターのうち7人が命を落とした。馬渕は生き残ったものの片腕を失っており引退を余儀なくされていたが、あれから早数か月…剣道の師範として今も腕を磨いていた彼は旬と同じ招集を受けてゲートへ向かっていたところだった。

「それにしても、あのあどけない少年はどこにいったんだ?」「それに、切断された足は…」。【ウィンドウ】の存在を知らない馬渕にとって目の前の旬はもはや別人にも思えたが、「なんにしてもまだまだ先の長い君が回復して良かった」と残った右腕で肩を叩(たた)く。はっはっはと豪快に笑うその顔には、再会の喜びが色濃くにじみ出ていた。

すると、思わぬ再会はさらに続いた。旬たちが指定の現場へ到着すると、そこにはなんと“あの日”を生き残った観月、真島、羽村も顔をそろえていたのだ。「なんたる偶然…」。馬渕は驚きながらも、少しホッとしたような表情を浮かべる。対して真島と羽村は気まずそうに顔をそむけ、観月は「水篠さんなんですよね…? すごく見違えて!」と涙ぐむのだった。

そんな感動の再会もつかの間、一行の耳にけたたましいほどのブレーキ音が響く。見ると、一台の黒塗りの車から同じだいだい色の服に身を包んだ3人の男たちがぞろぞろと降りてくる。服にはそれぞれ「2H12 – 1011」などの数字が振られており、両手首には“枷(かせ)”がはめられいた…。

旬との再会を喜ぶB級ヒーラーの観月 服装や髪型に変化が見られる

◆不穏なレイド

「ヒュ~、こっちにも若い女がいるじゃねぇか…」。3人のうち、ボサボサ髪の男が耳まで届きそうなほどのニヤリとした笑みを浮かべる。一変する空気のなか、囚人たちの背後からは「静かにしろ」と、ハンター協会監視課のB級ハンター・道門奉星(みちかど たいせい)が姿を見せる。どうやら今回のレイドには、“犯罪をおかしたハンターたち”が減刑を目的に参加。その監視を行うため、道門も同行するようだった。

「なんだか不安です。観月さんは参加を見送ってください」。【代役服役者】と呼ばれる囚人たちから不穏な空気を感じとった旬は、“二重ダンジョン”以降ふさぎ込んでしまっていた観月を気遣うが、彼女は“水篠さんが行くなら…”と覚悟を決める。一方、感情を表に出さない道門は淡々としていた。「彼らは僕が責任を持って監視しますのでご安心ください。本日のレイドでは誰が先頭に立ちますか?」

「…水篠君、私がリーダーをしてもかまわないか?」。尋ねる馬渕に「はい、もちろん」と旬が答えると、彼は背筋を伸ばし深々と頭を下げた。「ありがとう。また機会をくれて…!」。馬渕は二重ダンジョンでの凄惨(せいさん)な出来事を、当時リーダーだった自分の責任であると考えていた。だが同時に、旬のおかげで自分を含む6人が助かったことを心から感謝していたのだ。そんななかでまたもリーダーに立候補するその意味を、旬はしっかりと分かっていた。「馬渕さん。顔を上げてください」。前を向いた馬渕の顔は、実に凛としていた。

……その様子を、とりわけ旬の姿を道門がじっと見つめていた。手を顎に添え、何を思うのか。総勢9人のハンターたちは、ダンジョンへと続くゲートに足を踏み入れるのだった。

ハンター協会監視課・B級ハンターの道門奉星。“二重ダンジョン事件”直後には、旬の再覚醒を疑って病院を訪れていた

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