戦力外から地元DeNAへ移籍のサブマリン右腕、開幕ローテ入りへ前進

オリックスから移籍のサブマリン、中川颯が2番手で今オープン戦2度目の登板。4回を48球、2安打無失点と好投し、開幕ローテーション入りへ前進した。

前回、先月24日の日本ハム戦(名護)でも4回無失点と結果を残していたが、この日もポランコを133キロのストレートで遊ゴロに打ち取るなど、テンポの良い内容でロッテ打線を封じた中川颯。

「前回よりも真っ直ぐが走っていたのは良かった。寒かったんで力みすぎず、しっかり打たせるピッチングをテーマに置いて投げた。真っ直ぐでも差せていたので、前回の緩急を使うというよりは、押せるところまで真っ直ぐで押して、フォームの中でタイミングをずらしたりもできたので、そこで打ち取れたのは収穫」と振り返った。

桐光学園出身。地元・横浜スタジアムでの登板で結果を残し、「ハマスタで投げるのは2年ぶり。ホームで投げられるのは全然ちがう感じがして楽しかった」と笑顔。家族や友人も駆けつけた中、大きなアピールとなった。

三浦大輔監督は「ストライク先行でバッティングカウントでも打者に芯で捉えられる打球が少なかった。テンポもいいし、球数も少なく、いいリズムを作ってくれた」と評価。この日、先発で4回4安打無失点と好投した3年目右腕の小園健太とともに、「候補として残っています」と開幕ローテーション入りへ前進したことを認めた。

「ほかのピッチャーもしっかり結果を残しているので、そこはあんまり気にしないようにはしているけど、負けないように、このままこのピッチングを続けていきたい」と話した中川颯。

オリックスの育成を経て2度目の戦力外通告からDeNAの支配下へ。地元へ戻った25歳サブマリン右腕のステップアップに注目だ。

▼4回61球4安打無失点の先発・小園健太について三浦大輔監督
「2回までかな、球数がちょっと多かったけど、その後、ストレートでファウル、カウントを取れるようになったので。3回以降、緩急も使いながらしっかり投げられたと思います。立ち上がりから自分の置かれている立場を感じてきょうのマウンドに上がっていましたし。もっと自分のストレートに自信をもって、あれだけゾーンの中でもファウル、カウントを稼げるんですから。ああいう投球ができればね。良かったと思いますよ。気持ちも入っていたと思うしね」。

(取材・撮影/ニッポン放送アナウンサー洗川雄司)

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