ストライカーはゴールという結果を出すことを求められるポジションだ。大一番で決定機を外せば、容赦なく批判される。
鎌田大地が所属するラツィオは3月5日、チャンピオンズリーグ(CL)のラウンド16第2レグでバイエルンと対戦し、敵地で0-3と敗れた。ホームでの第1レグで1-0と勝利していたが、2戦合計1-3で敗退を余儀なくされている。
マウリツィオ・サッリ監督のチームにとって大きな痛手となったのが、37分のプレーだ。マッティア・ザッカーニが左サイドからクロスを入れると、マタイス・デ・リフトの頭をかすめ、ボールはファーサイドへ。飛び込んでいたチーロ・インモービレが頭で合わせるも、シュートは枠をとらえない。
決めていればバイエルンは3点が必要になるという絶好のチャンスを逃したラツィオは、直後の38分にハリー・ケインに先制点を献上。逆に合計スコアで追いつかれると、前半アディショナルにも追加点を許して逆転され、そのままベスト16で姿を消すことになった。
それだけに、インモービレに対する風当たりは強い。イタリア紙『Corriere dello Sport』によると、パオロ・コンドー記者は衛星放送『Sky』で「あのゴールを失敗することはあり得ない」と批判している。
「チャンピオンズリーグでは、チャンスがあったら決めなければならない。決めていれば合計2-0だった。ああいうミスは非常に深刻だったと思う」
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『TUTTOmercatoWEB』によると、SNSではファンからインモービレに対して厳しい声が寄せられた。
「インモービレ、もうサウジアラビアに行けよ」
「また年金生活者のインモービレがゴールをミスした。そして失点。不文律ではあるけれど…」
「チャンピオンズリーグ、さらば! 続いているうちは素晴らしかった。インモービレはもう終わり」
ラツィオの主将を務めるインモービレだが、昨年夏はサウジアラビア移籍に揺れた。最終的に残留を選んだが、シーズン開幕後に批判を浴びた際には、その選択が間違っていたかもしれないと口にして波紋を呼んだ。
強豪バイエルン撃破を夢見ていたサポーターを落胆させた決定機逸は、近年のラツィオを支えてきたキャプテンの去就に影響を及ぼすだろうか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部