「殺風景だからこそ潤いになった」 警察署に花飾る女性へ感謝状 西脇署、業務貢献の医師と職人にも

感謝状を受け取る野添昭子さん=西脇署

 兵庫県警西脇署は、同署の業務に長年貢献したとして、医師や「西脇警察官友の会」の会員ら3人に署長感謝状を贈った。

 河原淳さん(64)、野添昭子さん(69)と藤井敏夫さん(79)。河原さんは市内で「河原医院」を営む傍ら、同署の衛生管理医師や警察嘱託医師として署員の健康維持に貢献した。「友の会」会員の野添さんは、同署の玄関に飾る生け花を手入れし、署内の美化に尽力。藤井さんは木工職人としての経験を生かし、交通安全祈願の絵馬を同署に寄贈するなどしてきた。

 3人は4日、別々に同署を訪れ、奥村寛署長から感謝状を受け取った。

 野添さんは季節の花を署の受け付けに飾り、週に1回の手入れを欠かすことなく続けたという。「警察署は24時間休まず開庁しているため、冷暖房にさらされ続ける花は傷みが早い。他の公共施設にはない特徴で、花の変化から警察官の苦労を感じた」と語った。奥村署長は「殺風景な警察署だからこそ、野添さんの生きた花が来訪者や署員の心に潤いを与えてくれている」と感謝を伝えた。(伊田雄馬)

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